Re: 【ホラー】怖い話をしようか【怪談】 ( No.189 )
日時: 2009/05/21 16:19
名前: 屑龍の絶眼 (ID: ???)

題名は「ベビーシッター」です....

〜前半〜

三輪車で室内をぐるぐる回っている双子の数樹と正樹。
吹き荒れる風の中通りかかった家の外からふと其の家を見る神父。
無表情で見返す双子。其の下の応接室で面接をしている。

「山口美保さん、電話でも言いましたけど此処に来ることは、誰にも言ってませんね?」
はい。と答える美保。
「子供達に逢っていただきます。彼等が貴方を気に入れば...」
「採用していただけるんですね?」
二階に上がる際、掛けてあった温厚そうな祖父の肖像画が急に怒った様に見えて驚く。
佳子「今日一日あなた方の世話をしてくださる山口美保さん。仲良くできそう?」
無言で頷く双子。
佳子「そう...」と、どこか寂し気に言う。

その後部屋の説明や双子に夕飯と入浴をさせる時刻等を伝え

夕方 パーティーに出かけて行く際に
佳子は熱心に働く美保を見て、「美保さん、実はあの子達...」
「佳子!」と夫がそれを阻止した。
パーティーは10時頃に終わり、帰宅するのは11時頃になるとの事。

夫婦を見送る美保
佳子「大丈夫なのかしら......あんなにいいお嬢さんを.......」
夕食を摂らしている美保。ふと窓の近く迄行くと風が強くなった様だ。
雷も鳴り出した。稲光りと共に人影が見えた。子供達の事が一瞬不安になった。

佳子に言われた通りにお風呂に入れようとする美保。
腹部に3つ三角形の様に出来た黒子を見て
美保「双子って黒子の位置も一緒なんだあ」と言うと、急に停電になった。
ガラスの割れた音も聞こえた。仕方なく双子を置いて、様子を見に行く事に。

先程の部屋から強風が入り込んで来た。
慎重に様子を伺おうとしたが、次の瞬間!何者かに取り押さえられた。
抵抗しようとしたが、いきなり十字架をかざす男。そう、男は神父だったのだ....