Re: 恐怖の体験や恐怖の話をしよう…… ( No.187 ) |
- 日時: 2010/01/05 11:47
- 名前: That ◆zAbTroCzxU (ID: .XWDgnvW)
- これは僕が、ある遊園地にいったときの話です。
その遊園地はジェットコースターが怖いことで有名でした。 僕と友人のAも乗ることになり、少し怖がりながらも楽しんでいました。 「Aお前ビビってんだろ?」 「ビビッてないし!お前こそ・・・」 そんなやり取りをしているうちに、僕たちの番が来ました。 僕とAは、1番前の席に座りました。 「1番前なんてなんか凄いな」 「うんなんか特別だよな」 そんなことをいいながらも、頂上に近づくにつれて、額から汗がふき出してきました。 「カッ、カッ、カッ・・・」 ジェットコースターが上がっていく音とともに、恐怖感が高まっていく。 「お、おいA!先に声出したりしたほうが負けな」 「い、いいぜ!」 僕とAは、口を両手でふさいだ。 ジェットコースターは急激にスピードを上げながら一気に落下した。 「ん、んんんん〜」 2人とも手から声が漏れそうになる。 顔を見合わせ、いつ声を出してもいいんだぜといわんばからの顔でAが僕を見る。 コースターはトンネルに突入し、いっそう怖さを増した。 その時だった・・・・。 後ろに乗っていた男の子が、 「・・ない・・・いない」 「ん?(なんだこの男の子?)」 そんなうちにコースターは、終わりを向かえ徐々に速度を落としていった。 完全にコースターは停止し、体を締め付けていたバーが上がる。 後ろを振り返ると・・・・。 「空席!?お、男の子は?」 「はぁ?なにいってんのお前?そこは最初から空席だったろ?」 「!?」 それじゃあ、僕の見たものはなんだったのか・・・ そんな不安が残りながら、遊園地を後にし、駅のホームのイスにすわった。 「のど渇いちゃった。ちょっと買ってくるわ」 Aは少し離れた自動販売機に向かった。 すると、さっきの男の子がこっちに走ってきて、僕の横に座った。 「・・・ない・・・いない」 またさっきと同じだ!よく耳をすませて聞いてみた。 「お母さんがいない!お母さんがいない!お母さんがいないんだよぉ〜」 そういいながら僕に襲いいかかってきた!そのまま意識は遠くなっていった・・・。 「・・い!おい!お前そんなに怖くなったのか?」 「!?」 僕は、コースターに乗っているではないか? バーが上がり、コースターから降りた。 「ぼ、僕は・・・」 「気絶してたんだよ!ばーか」 そんなはずはない。僕がさっきまで見ていたものはなんだったんだ? そして、なんとなく辺りを見回した・・・すると! 『事故のお知らせ、お詫び』 【当コースターでは、先日点検の不備により死者が出てしまう結果になってしまいました。 当遊園地はいっそう点検を強化し今後このようなことがないように勤めています。】 看板に目を奪われていると、 「あぁ、これな・・・この前バーが外れて親子が落ちちゃったんだって、親は奇跡的に助かったんだけど、子供は・・・助からなかったらしい。」 僕の見たものはその子供の霊だったのか、それは確かではないが僕が見たものは夢ではなかったと思う。なぜなら、その後僕の肩にはくっきりと手形が残っていたのだから・・・。
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