Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.148 ) |
- 日時: 2014/08/08 12:42
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: NpAujYJi)
- >>147続き
「ジェイドが持ってる本と似てないか? ホラ、古塔で拾った・・・・・・」 確かに、言われて見ればそうかもしれないが、ライラが持っているものの方が新しい気もするが。 「ジェイドって・・・・・・もしかしてこの娘?」 「ああ、そうだが・・・・・・」 ライラはジェイドの顔をじっと見つめ、思い当たる節があるかのような顔をしている。 「この娘、古塔で見つけたんだっけ・・・・・・となると、もしかして――リラちゃん!? リラちゃんなの!? リオウ〜」 ライラはジェイドを抱きしめ、頭を撫でながら顔だけをリオウに向けた。 リオウはライラの耳元で何かを囁き、ライラは合点した顔をした。 「この本だけどね・・・・・・面白い物が解っちゃったんだ〜まず、この本は今から約五百年前に書かれたあるハンタ−の日誌で・・・・・・驚く事に今と全く同じ事が起きてたんだ〜 まず、初心者が狩りに行くような大型モンスターの大量発生、突然の古龍出没、古龍の本来のテリトリー以外の移動、そして・・・・・・その後待っているのが強力な龍達による天変地異」 それって・・・・・・ これから天変地異が起きるって事なのか? 「ライラさん。じゃあ、これは・・・・・・」 ジェイドはあの本をライラに渡した。 ライラは渡された本をパラパラと読み、眼を見開いた。 「・・・・・・この本、暫く借りてていいよね〜あっ、もちろんその間はこの家にいてもらうよ〜大丈夫、3日1あれば解読できるから」 そう言ってライラは自室に再びこもった。
「・・・・・・まっ、ざっとこんなモンか」 「・・・・・・切った薪の量は僕の方が多いですよ」 「居合い抜きはズリィだろォ!」 「駄弁ってないでさっさと運びましょう。でないと風呂はおろか飯すら食えません」 「・・・・・・そうだな。ディアナの美味い料理が待ってる事だしな!」 そして、男二人は斬った薪を家へ運び込んだ。
一方、女二人はこの頃食材を探していた。 「この特産キノコは食べ頃。こっちの熟成キノコは良いスープの出汁に使える・・・・・・後は魚釣らなきゃ。それから・・・・・・ジェイドは――」 「この蟲、食べると美味しいよ」 満面の笑みで皇帝バッタを見せた。 「ヒッ! あ、あの・・・・・・そう言うのはいいから・・・・・・モスの肉を取ってきてくれると嬉しいかな・・・・・・」 「じゃあ、何体分のモスの肉あればいいの?」 「四体分あれば十分だよ」 「解った!」 元気の声でそう言い、陽が沈んでいく樹海を走る。 ・・・・・・さて、釣りますか。
その後、ライオスの発言により、ここの台所をかけた料理大会が行われた。 ――結論から言うと、私とリオウが勝った ただ、ライオス以外は皆美味かった。 ジェイドは美味しかったけど多少焦げ付いてるところがあったが、ライオスはもっと酷かった。 楽しかったな―― 明日もこんな感じなんだろうと思うと、少し楽しくなってきた。 今夜は、眠れないかな―― なんて考え、一夜を過ごした。
そんな日々が三日続き、ライラが例の本の話をした。 「この本ね・・・・・・約千年前にあったある文明の王女様が書いた日記そこには色々面白い事が書いてあったよぉ〜」 コホンと、一回咳払いし、話し出す。 その話は、正しくこの異変の核心に触れるものだった。
この私、アルテミス・ウェスタは今日で誕生日を迎える。陽気でいつも傘を持ってる執事アルスとノリが軽くて騎士なのに剣を持ってるヘラクレス・ライオスと王である父上とその妃である母上の四人に祝われた。しかし、その時間は長く続かなかった。 「王様! う・・・・・・上から――真っ白で、大きな翼を生やした、何かが降りてきます!」 その声と同時に、ドシンと重いものが落ちた音がし、天井に皹が入り、それが来た。 「ヘラクレス! アルス! 娘を頼むぞ!」 それに従った二人に引っ張られ、隠し通路に入る。 その間に、何かが潰れるような音がしたのでそっちを見ると父上が、潰されていた。 私達は何とか逃げることが出来たが、国は滅んだ。 その惨劇を眼に収める事無く、一瞬にして滅んでしまった。 程なくして私達は世界を放浪する。 その記録をここに記していこうと思う。
本当にお久しぶりです
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