Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.174 ) |
- 日時: 2015/11/23 12:40
- 名前: 狛犬 ◆naAqV94LaU (ID: 2G5vs2y2)
- >>173
その戦いは圧倒的だった。 刀状に展開された紅い雷は龍属性そのもので、繰り出される一刃一刃が、確実にテオ・テスカトルだったモンスターの甲殻をバターのように切り裂く。 「これで・・・・・・終わりだ!」 テオ・テスカトルに向かって刀を突き刺す。 すると、刀に集められた龍属性のエネルギーが一気に解放され、テオ・テスカトルを包み込む。 圧倒的な質量の龍属性のエネルギーがテオ・テスカトルに叩きつけられ、絶命した。 ディアナ達が戻って来たのは、その直後の事だった。
「・・・・・・つまり、リオウが変身して気違いじみたテオ・テスカトルをものの見事に秒殺した――と」 にわかには信じられない話だ。 だが、聞くところによるとリオウは、過去何度も似たような無茶をやった事があるらしい。 ラオシャンロンを真っ二つに切ったとか、古龍の討伐時間が分単位だとか、リオレウスの火球を切り裂いたとか――他にもかなり気違いな噂(どれも目撃情報どころか、ギルド公認だとか・・・・・・)を聞いた。 うん。なら、今回もその一つだろう。そう言うことにしておこう。 その最大の功労者であるリオウは――っと、流石に疲れたらしく、岩の上で仮眠を取っていた。 そのすぐ横に、リラを寝かせておいた。いくら軽いといっても、ずっとおぶっていると、流石に疲れる。 「で、そっちはどうだったんだ?」 「ん、ああ・・・・・・遺跡は存在した。その上で――なんだけど・・・・・・」 ここで私は口をつぐんだ。 「ん? 何だぁ? 何かあったのか?」 「いや――何でもない」 ライオスの問いに、短く答えた。 本当は、話しておきたい事があるが――確証がない。 職業病なのか、元々の性格なのか、確証のない事はどうも公言に出来ない。 「とりあえずそこ二人を起こして帰りましょ。ライラに報告しなくちゃいけないし」 リラは相変わらず眠り姫だったので、リオウに背負わせた。
ギルドの気球は貸しきり状態だった。 普通はありえないことだが、どうせライオスが手を回したのだろう。 ・・・・・・ホント、こういうのは早い。 気球に運ばれている・・・・・・操縦しているのは私なのだが――そのなかでリラが目を覚ました。 「あれ・・・・・・? そこにいるの、お兄・・・・・・ちゃん?」 リラが――リオウの方を見て、そう告げた。
碧龍さ〜ん。サボッて(ry
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