Re: 新サイクロン・アカムトルム ( No.844 ) |
- 日時: 2009/01/17 00:43
- 名前: 謎の人 (ID: ???)
- 長い。
前半がゆとりの話。後半が東方の作品性について。 読みたい奴は読みたいとこだけ読め。 ほんじゃまあ、スタート。
教育学のテストは思ったよかイケた。 【ゆとり教育への賛否】なんざ、俺の大得意分野じゃないですか。 それでも時間ギリギリだが。60分以内で実質レポート1000字以上はキツすぎる。少しでも見直したり内容を迷ったりしたら負け。
>>843 つーかお前の学校の先公、ホントに学習指導要領ちゃんと読んでんのかな………。
確かに2003年からまた【学力】ってのが見直されては来て、その結果として学校は好きに休み削ってもいいことになったんだけどさあ。でも今回の【学力】ってのはテストの点じゃなくて、【人生の中で応用できる思考力】とか【テストのためでなく勉強を好きにさせられるか】とかさあ、そーゆー【学力】なんだよねえ。決して世の中で騒がれてるような【全国学力調査の点が低い】とかじゃねえわけだよ。 でもって、それはもう今年発行された新学習指導要領に、ちゃあんと書いてあるワケですよ。
でも、お前の学校の教え方ってさあ、いまだに試験がすべてだろ? いくら本を深く感情感じ取って読めたとしても、点がとれなきゃダメ。逆に試験でさえ点が取れてれば、試験でしかその知識が使えねえような奴でも、すげえ奴。そんな感じじゃん。TAKESHIの英単語の指導の仕方とか、【この単語は会話で重要】とかじゃなく、【センターではこのくらいの単語が読める必要がある】だろ?
教育ってさあ、上級学校に進むためとか、試験のために在るワケじゃないじゃん? 教育って、要はガキどもが【生きる力】(これ、今の学習指導要領のモットーでもあるんだよな)を身に付ける場所じゃん。もっとさあ、ガキどものやりたいことを尊重してやるべきじゃねえの? 何でもかんでも出来る必要なんかねえじゃん。人間そんなに完璧じゃねえもん。本当にやりたいことだったら、自分からいくらでも研究したくなんじゃん。でもって、研究すればその分の能力もつく。絵描くのが好きで色々研究してると、そのうちちゃんと絵がうまくなるみたいにな。それがホントの意味での【興味・関心】で、【学力向上】【生きる力】につながるんじゃねえの? でもって、やりたいことを見つけたり研究するためには、やっぱり【ゆとり】ってやつが必要なワケだよ。
………ってことをテストで書いたワケだな。 これは教師側の立場からみた場合のレポートだけど、生徒側から見ても似たようなもんだろ。テストとか点取り勉強だけじゃなくてさあ、もっと自由に使える休みよこせって話。 イタリア人に言わせると、日本人は【働きすぎの怠け者】らしいぜ? 自分で休みが取れないところに、たまに休みが入るもんだから、何もしたくなくなるらしい。向こうでは【働きたい時に働く、休みたい時に休む。そん代わり週休はなし】らしいぜ? 過労とかの心配がねえ環境では、自分から休むってのは、それなりの目的がねえと休もうとも思わねえわけだからな。主体的でよきかなよきかな。 日本はクソ。
最近『東方儚月抄』『東方香霖堂』の小説を探してたんだが、アレまだ出てねえのな。つーか『香霖堂』とかはもう発売予定から2年くらい経ってるだろ。はよ出せや。
東方はいいね。 久々に、本っ当に久々に【いろんな話が見たい】と思った作品だ。 俺はなまじ物語の読解力がすさまじいから、物語ってよりも【その物語のテーマ】を読んでるんだが。それだと、同じテーマならわりとどんな作品でも良くなるんだよな。共感できるテーマで、それを十二分に伝えられるように上手い演出を入れて書いてあれば、それでいい。でもって、俺はその物語のテーマと、その表現方法を楽しむわけだ。
でもさあ、それだと、なんつーの? 欲しいテーマからズレた瞬間、読む気失せるんだよな。変に作品の中にその作者の考えってのを大きく感じてる分、ちょっと考えが合わなくなると【ん? それ違くねえ? いま必要なのはこういう考えだろ】って、テーマの方ばっかりに集中して楽しめなくなる。【物語を読む】ってよりも、【今の社会に精神的に必要なものついて研究してる】って感じだな。それも面白いが、インタラスティングの方だ。アミュージングの方じゃねえ。【楽しい】じゃなく、【興味深い】だ。
でも『東方』は違う。アレはキャラが個性豊かで面白いせいか知らんが、もっとそのキャラを見たいと思う。テーマなんざわりとどうでもいい。ババアやらゆゆ子やらえーりんやらの策謀をもっと見たいと思うし、スペカ戦とか掛け合い、設定とかをもっと見たいと思うワケだよ。テーマとかそーゆー深い部分じゃなくて、もっと浅い部分。物語そのものとか、キャラそのものを肩の力を抜いて楽しめる。【TAKE IT EASY!!!】ってヤツだな(英語版【ゆっくりしていってね!!!】、直訳は【気楽にやれよ】)。
そもそも、物語において策謀とかバトルとか日常会話なんつーのは、本当に伝えたいテーマからすればどうでもいい【エンタメ要素】だ。まあ、だからっつって村上春樹みたいにテーマばっかり外に押し出したものは、物語として破綻してるから、そんなのは物語を書いたっては言わねえんだが。物語ってのは【エンタメ90%―テーマ10%】で書かれる。カレーで例えたらエンタメがルーでテーマはリンゴとはちみつだな。リンゴとはちみつん中にルーがちょこっと浮いてるだけの液体は、カレーとは呼ばねえ。でも、重要なのは本当はリンゴとはちみつの方。隠し味がなくて脈絡なく面白要素を詰め込んだだけの話なんざ、ギャグ漫画以外はありえねえ。
その点、『東方』は不思議な作品だ。『儚月抄』の漫画版とか読んでも、割と【策謀】【キャラ】【掛け合い】【バトル】【設定】っつー【エンタメ要素】ばっかりで、ほとんどテーマが見られない。っつーか、【現代社会に巣食う切なさ】とかなんざ、歯牙にもかけてねえ感じだ。 それなのに面白い。それなのにどんどん次が読みたくなる。【心】ではなく【起こってること】で魅せる作品。まあ、これは【なんとなく】感じてることを無理やり言葉で表しただけだから、100%感じたこと言えてるってワケじゃあねえけど。この俺をして言葉で表せない作品を作るとは。なかなかやりおるわ、ZUN。
………っとまあ、いつになく長文になったな。 実はいっぺん投稿してからさらに追加してる。じゃないと絶対3000字規定に引っかかるからな。
今日はテキトーに。 【終男幕結界】 http://www.nicovideo.jp/watch/sm760060 こーりん。 実は【ろうそくの火】 http://www.nicovideo.jp/watch/sm5013702 の元動画作った人と同じという。
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