Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.164 )
日時: 2015/01/07 16:22
名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: Cl1.ql2f)

>>163
「――破るということは隠したい何かが、それを知れば都合が悪くなる事・・・・・・が書かれたものを第三者の手によって破られたのでは? だとすると、そこだけ破られた理由も頷けるます」
「・・・・・・それは、アンタが知ってる真実に元ずく意見か? リオウ」
「そんな訳はないでしょう。只の当てずっぽうです」
そう答えたリオウにライオスは言葉を返した。
「どうだかな・・・・・・アンタ、何か隠しているように見えるんだよな――この事件に纏わる何かをな」
ライオスは、言ってしまった。
私は、うすうす気付いてはいたが、言うつもりはなかった。リオウが、自ら話すのを待つつもりだった。
「ちょっと、ライオス! リオウから話すのを待つべきでしょっ!」
「じゃあ聞くが、リオウが必ず話すって保障はあんのか?」
「・・・・・・そ、それは――」
「ねえ、だろ?」
「だからって、そんなの・・・・・・」
「――いいんです、サジェルさん。僕は、ライオスさんの言う通り、隠し事をしていました。初めは、あれがなんなのかは、解りませんでした――あの日記の内容を知った、あの日までは――」
「いったい、何を見たんだ?」
「・・・・・・古塔の最上階のある一室に、ある石碑の様なものがありました。そこには、こう書かれてました。“セフィロス・ラジエール三つの龍の魂と共に眠る”と――」