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七紋の英雄〜王国の返還〜
日時: 2009/07/25 18:52
名前: 隆起 ◆X04L3X1mws (ID: ???)

小説【七紋の英雄〜王国の返還〜】

以下規則
※荒らし行為はご遠慮願います
※批判は良いですが、罵倒はご遠慮ください

>>7【プロローグ1】>>8【プロローグ2】

>>9第一話「魔力を持つ赤子」


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Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.3 )
日時: 2009/07/25 16:41
名前: 泥棒猫 (ID: jPDn9QK4)
参照: メラルー大好き

????????????????????
意味わからないから
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.4 )
日時: 2009/07/25 16:42
名前: 泥棒猫 (ID: jPDn9QK4)
参照: メラルー大好き



―――――――これで終わり――――――――
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.5 )
日時: 2009/07/25 16:43
名前: 白龍侍 (ID: HybZTXcG)

某も思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
閉店ガラガラ。
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.6 )
日時: 2009/07/25 16:45
名前: dfsghj ◆RHkDKMwksY (ID: rCf3NxTh)

小説ひとつ書かせてやらないんだな
邪魔すんなよ
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.7 )
日時: 2009/07/25 18:07
名前: 隆起 ◆X04L3X1mws (ID: NRtozrcf)

【プロローグ1】

 ――昔、世界には七つの国と七つの種族と七つの魔力が存在していた。
 
 王の国『イズマーレ』、樹の国『ムスタファー』、エルフの国『キュール』、ドワーフの国『ガガンジャ』、炎の国『ヌスガンデ』、水の国『ハイゼン』、旧王国『ガルドック』の七つの国が膨大な魔力に包まれたリーガル大陸を支配していた。

 王の国『イズマーレ』は七百年に渡り全世界の首都である『フィスリカッタ』を支配する国であり、その国民の殆んどは人間である。初代王であるハイド・カスレードがリーガル大陸を手中に収める為、七つ国の中で王座を得る為に、自分の子孫が王座を継承し続ける限り魂を霊魂に変え、天には昇らせないと魔法で契約したから、『イズマーレ』は七百年の間王座についていると言われている。『イズマーレ』の国民に人間しか居ないのは、初代国王が魔法契約を交わした悪魔が他の種族を苦手にしていたからだと言う……。

 樹の国『ムスタファー』、この国は七つ国の中で唯一太古の時代、人間やエルフやドワーフが現れる前の時代から存在すると言われる国である。国と言う形は無く、ヴァルハラ高原を抜けた先に天にも昇るような大樹が聳える地帯を人々は、樹の国『ムスタファー』と呼ぶ。そこには強力な魔力を持ったエルフも近づかず、入った者は気高き獣達に血肉を食われると言い伝えられている。

 エルフの国『キュール』にはエルフしか住んでいない。聖林と呼ばれる林の木々の上に家を作り、住んでいる。エルフは他のどの種族よりも優れており、その卓越した魔力や身体能力は人間やドワーフの非では無い。『キュール』には初代国王とその部下七人が掛けた強大な防壁魔法で常に護られている。その魔法を破る事は出来ないと言われているが、言い伝えによるとエルフの国の女王が誕生した時、その女王が涙を流すと防壁魔法は破られると言う。

 ドワーフの国『ガガンジャ』、地下を好むドワーフ達によって作られた七つ国最大の国である。国の入り口を見つけるのは簡単で、入る事も容易に過ぎない。しかし、国の中に入り込むには地下の大迷宮を通らなければならない。大迷宮は幾つもの道があるが、国の内部に繋がる道は一つ。その道を見つけるのは微かに流れる空気を嗅ぐ事が出来るドワーフ族だけである。魔力がその血に流れていない人間は到底見つけ出す事は出来なければ、エルフでも魔力の低い者は見つけられない。

 火の国『ヌスガンデ』と水の国『ハイゼン』は火と水で作られた国である。“神々の懺悔”と呼ばれる七日間、その七日間は天が赤く染まった日々であり、この世界に魔法と言う不思議な力がこの地に舞い降りた時もである。その七日間に赤い稲妻が二つの地に落ちたと言う。その際に出来た国が『ヌスガンデ』と『ハイゼン』だと人々の間では言われている。

 旧王国『ガルドック』……この国に語られる事は数多く、全てが嘘か真実かは定かでは無い。一つ分かる事は『イズマーレ』が主権を握る以前、この『ガルドック』が世界を支配していたと言う事だけである。しかし、それも七百年も前の話。現在では人など住んでおらず、住んでおるのは追放されたユギトと呼ばれる異形種だけ……。広大に広がる灰色の空、その灰色の空の配下には腐った血肉の臭いが広がり、その空気を吸うだけで普通の人間やエルフやドワーフは肺を腐らせると言う。目の前に広がるのは廃墟、廃墟、廃墟の連続である。
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.8 )
日時: 2009/07/25 18:08
名前: 隆起 ◆X04L3X1mws (ID: NRtozrcf)

【プロローグ2】

愚かなる憎しみを抱く『人間』、樹を母とする『木立児』、聖なる血を流す『エルフ』、豪傑たる小人『ドワーフ』、気高き魂を持つ『獣人』、禁断の血が混ざりし『ユギト』、心を持たない死神『オーグルズ』この七つの種族が世界を支配していた。

 『人間』は愚かな生き物である。自らの欲望のままに生き、力で弱者を支配しようとする。そして、魔力を持たない代わりに数々の武器や道具を作り出す知能を持った賢き種族である。『人間』は常に神を信じ、神を崇め、神の指示に従おうとする傾向が見られ、“神々の懺悔説”を全面的に否定する。神が懺悔などするはずが無いという理由からだ。また、『人間』の中には魔法に取り付かれ、魔法を追い求め続けた末路として『魔法使い』と呼ばれる派生系の種族が存在する。大抵の『魔法使い』は年配である。魔法に生命を吸い取られた為だが、その代償の重さ分、エルフ並みに魔法を使いこなす事が出来る。主に剣、弓、槍、短剣、斧などと多くの武器を使いこなす。

 『木立人』は七つの種族の中で一番穏やかな種族だ。苗木が風に流れる魔力と呼応し、誕生する。それが『木立人』である。外見は苗木に手足が生えたようなものだが、その他は人と変わらない。個性があり、喋り、誰かを愛す。そして、特徴的なのは大樹を母と思う所だ。生き物を殺す事は出来ず、良く人間などの戦いに被害を受ける事が多い。その事から“悲しき種族”“哀れな木々”と人間に罵倒され続けている。武器は持たない種族。

 『エルフ』、七つの種族の中で完璧と呼ばれる種族であり、他の種族との交流が最も盛んであるが、どの種族にも本音を言わない。魔力がその血に流れており、魔法を自由自在に使う事が出来る唯一の種族である。人間も『エルフ』が身近にいる場合、その影響で魔法が使える事が希にるが、『エルフ』は違う。魔法と共に生き、魔法と共に滅びる種族と言われている。身体能力なども優れており、その跳躍は樹を飛び越え、その拳から放たれる一撃は岩に傷を残す。『エルフ』は剣は好まず、弓を好む。止む終えない場合は槍などを使う事があるが、基本的に弓で敵を倒す。また、人間とは違った非情な一面がある。

 『ドワーフ』は他の種族と馴れ合うのは好まない。その為、戦争の引き金を起こす事も多いが、場合によっては中立的な立場を取る事も多い。性格は基本的に短気であるが、情に熱い。身体の大きさは人間の子供に近いが、その腕力は似て非なるもの。腕力だけで言うならばエルフをも越す。その拳は岩を砕き、地を振るわせると言われている。『ドワーフ』の殆んどが口にヒゲを生やしており、女でもそれは同様である。また、『ドワーフ』は魔力こそ無いが魔力は感じ取る事が出来、警戒心が強い。戦いの際は殺した人数を競ったり、残虐な面も見られる。主に武器は斧だが、他の人間やエルフ同様に槍も使う事がある。

 『ユギト』、『獣人』、『オーグルズ』について語れる事は少ない。『ユギト』は人間とエルフのハーフである。二つの血が流れる異形種として扱われ、大抵の国では奴隷か召使となっている。魔法も使えず、身体能力などは人間と変わらない為、エルフからは出来損ない。人間からはエルフに似た外見故に“天命に抗う者”と呼ばれる。『ムスタファー』に住む獣と言うのが『獣人』である。両足で歩き、喋る事が出来ると言われているが真相は誰にも分からない。だが、その姿を遠目で見たと言う者は数多くいる。そして、『オーグルズ』は滅びた種族として有名な種族。嘗て、“正義の大戦争”と呼ばれる戦争があった。人間、エルフ、ドワーフが結託してある強大な種族と戦ったと言う。それが『オーグルズ』だ。『オーグルズ』は魔力とは別に霊力と言うのがその血に流れており、悪霊を操る種族である。その力は強大で『オーグルズ』一人にエルフ100いなければ勝てないとも言われる。その肉は腐っており、直接見ると目が潰れるとまで言われていると言う。


 そして、国々、人々の間に流れる魔力にはさまざまな形が存在する。誘惑、力、欲望、願望、全てが魔力に繋がっている。魔力と魔法、それは延長線上にある。魔力と言う力を魔法と言う形に変える。人間が鉄を熱し、剣を作るのと一緒である。大きすぎる魔力と言う力を、魔法と言う形にして放つのである。しかし、魔法が大き過ぎる場合はどうするのか?この疑問は全ての者が抱いているものだ。今までそんな事は起きた事が無かったのだが、魔法理論としてはそれがある。魔法が大き過ぎる場合、それは『紋』と言う形に姿を変える――――。
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.9 )
日時: 2009/07/25 18:52
名前: 隆起 ◆X04L3X1mws (ID: ???)

第一話「魔力を持つ赤子」

 王の国の支配下に置かれる首都『フィスカッタ』。白いレンガ作りの家々が灰色の塔を囲むようにして連なっている。その『フィスカッタ』の一角、中心部から離れた貧乏な家庭が暮らす区域から産声は聞こえきた。弱弱しい産声だったが、期待の意が篭っているのが感じ取れる――だが、その産声をかき消すように落胆の一声が漏れる。

 「あぁ、どうしましょう!」

 赤ん坊を抱きかかえたみすぼらしい頭巾を被った老婆が、息を切らしながら横になっている髪の長い女性に形相を向けながら言った。

 「どうしたの?」

 と、髪の長い女性は訊ねる。

 「この子……背中に……“紋”が……」

 その一言を聞いた途端、髪の長い女性の表情は一変した。先ほどまで出産で疲れ果て、ようやく自らの子供の顔を拝めると思った矢先の出来事で、彼女の顔は蒼白になっていた。
 
 「紋……アンジェラ、本当なの!?」
 
 髪の長い女性は再び訊ねる。嘘であってくれ、そう刹那に願ったであろう。彼女は出産で体力を使い果たしたにも関わらず、地面に手を押しつけ身体を起こし上げる。

 老婆は女性を制止しようとしたが、女性はそれを拒み、最終的にはフラつきながらも自分の足で立ち上がり、老婆から赤ん坊を引き取った。

 そして、女性は目を震わせながら、引き取った赤ん坊に巻かれている布をゆっくりと剥がして行く。生まれて間もない赤ん坊の皮膚はほんのり赤く、濡れている。それを見ると思わず髪の長い頬は緩んだが、すぐに顔は硬直し始めた。

 赤ん坊の小さな背中には、青い四角が刻まれている。その四角の中に恐らくドラゴンと思われる姿が描かれていた。背中に二枚の翼が生え、口から除かせる牙は剣のように鋭く、息吹には炎が混じっている。

 「どうしましょ、これが王に見つかったら……。ルーシィ、アンタはその子を産んだ親として確実に処刑され、その子は体中に流れる血を絞り――」

 「やめて!」
 
 髪の長い女性が叫ぶ。
 
 その叫びは自分の死に対する恐怖では無く、赤子がこれからあうかもしれない事に対する悲痛の叫びだった。

 「私……死んでも構わない。だけど、この子だけはどうしても生きて欲しい!」

 「何でそこまでその子に拘るんだい! その子はアンタを見捨てた男の子じゃないか!」

 老婆は鼻息を荒くした。

 「あの人の事を悪く言うのはやめて、あの人にだって何か事情があるのよ!」

 「事情!? 事情だって!? この後に及んで……ルーシィ、アンタって人はお人よしにも程があるよ!」

 老婆は近くの窓に歩み、外に首を伸ばした。外に誰もいない事を確認するとすぐさま窓を閉める。ドアを閉めると裸足の汚れた足でペタペタと狭い家の中をグルグルと周り始める。

 「ルーシィ、『エルフ』にどんな事情があったって言うんだい! アンタはアイツの一時的な女に過ぎなかったんだよ! エルフなんて皆そうさ、信用出来ないね。人間も信用出来ないこの時代に何でエルフを信用出来るんだい!」

 そう、この赤子の父親はエルフだった。女性が抱いているこの赤子は『人間』と『エルフ』のハーフ。つまり、異形種と呼ばれる『ユギト』である。外見はエルフと変わらないが、魔法は使えず、身体能力は人間並みの出来損ないだ。

 「あの男がアンタとこの子に残したのは“紋”って言う呪いだけじゃないか!」

 「“紋”は呪いじゃないわ、王がそう言ってるだけよ」

 髪の長い女性は毅然と答え、息を吐く、そして、まだ少ししか生えていない赤子の髪を撫で、小さく微笑む。

 「何でアンタにそんな事が分かるんだい?」

 「……アンジャラ、この子を見て」

 老婆は赤子の顔を見る為に首を伸ばす。

 「普通の赤ん坊じゃないか。耳が尖っている以外はね」

 「違うわよ。良く顔を見て。この子の寝顔、静かに寝てるじゃない。背中に呪いの紋があるのにこんな風に寝れる? この紋が本当に呪いの紋なら、赤ん坊がこんな健やかに寝れるの?」

 そこで老婆は黙った。戸惑ったように女性から視線を外し、考えるように目を伏せる。

 髪の長い女性は赤ん坊を抱く腕を揺りかごのように動かす。頬を緩ませ、目を細くする。我が子に対する期待感に胸が躍っている訳では無い。恐らく、この子に待っているのは辛い運命だろう。だが、女性はこの子に何かを感じ取っていた。
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.10 )
日時: 2009/07/25 19:13
名前: 無双軍師 ◆6yD.And.LA (ID: qg2RseBJ)

ほおほお・・・
すごく面白いです^^
よくいろんな名前を思いつきましたね^^
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.11 )
日時: 2009/07/25 19:30
名前: 隆起 ◆X04L3X1mws (ID: NRtozrcf)

>>10
どうも褒めて頂き感謝感謝です

名前は全部適当です
映画とかのパクリもありますしね
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.12 )
日時: 2009/07/25 19:36
名前: 無双軍師 ◆6yD.And.LA (ID: qg2RseBJ)

>>11
素晴らしいですよ^^
おかげで私も小説を書こうかと^^
(映画のパクリも勿論w)
Re: 七紋の英雄〜王国 ( No.13 )
日時: 2009/07/25 20:13
名前: 猫 ◆akrJA.dFs. (ID: JjSG.kcD)

>>6書かせてやらないも何も小説禁止だしな。

削除以来だしますた
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.14 )
日時: 2009/07/25 21:17
名前: お史記さん (ID: 4n66NlWK)

ぶっちゃけ迷惑だよねwほかでやってくださいw
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.15 )
日時: 2009/07/25 21:18
名前:  ◆1w5005.... (ID: .WBfQf6w)
参照: アク禁とかどーでもいい件・・・あ、書き込んだら負けだお

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Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.16 )
日時: 2009/07/25 21:20
名前: お史記さん (ID: 4n66NlWK)

それ考えるといろいろと禁止スレってありますよねw
Re: 七紋の英雄〜王国の返還〜 ( No.17 )
日時: 2009/07/27 13:37
名前: 隆起 ◆X04L3X1mws (ID: HFfTOgrv)

この素晴らしい小説を何故削除しなきゃダメ?

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