Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.132 ) |
- 日時: 2014/03/18 14:47
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: Y5tSAKOh)
- >>132
「そういえば・・・・・・コイツってまだハンターライセンス習得してないよな」 ナナシを指差してそう言う。 「ハンターライセンスって?」 その問いに対し、リオウが答える。 「ハンターライセンスとは・・・・・・“ハンター”と言う仕事をする為にハンターを纏め上げている組織――ハンターズギルドに登録することです。これをすることにより始めてハンターとしてクエストを受けられるんです。ちなみに、これを取らずにクエストをやる事はは違法行為なので・・・・・・」 と、そこで言葉を区切った。 そう言えば私達結構違法ギリギリの事やってたな・・・・・・ ちなみに、この会話で一番青い顔しているのがライオスだ。 ライオスはギルドナイトと言う立場上、そう言ったことをする者を裁かなければならない立場に当たるからだ。 「じゃ、俺の手回しで作っとくわ。上の方にそれなりに顔は利くし」
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.133 ) |
- 日時: 2014/03/21 20:21
- 名前: 碧龍 (ID: 6ThqNNvD)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>132の続き
「ってなわけで、ナナシ!ついてこい!」 「ぅわ、ちょ…待ってくださぁい!」 そして・・・ ライオスがナナシを連れて(?)何処かに消えてから数分後… 「…あいつ、ちゃんと上手くやってくれますかね。」 「さぁね。あいつがヘマしなけりゃ良いんだけど…」 普段が普段なせいか、信頼が全く無い。そんな中、 「あ、帰ってきた。」 ライオスが帰ってきた。 「…思ったより時間かかりましたね。」 『何処行ってたんすか?』 「まぁ色々あってな。」 質問をはぐらかすな。というか 「ナナシは何処?」 「ギルドマスターがギルドカード作るとか何とか言ってたから、多分それ。」 「意訳すると『どこかは知らん』っていうことか。」 「だいたい合ってる。」 おいこらてめぇ。 「それにしても、ナナシのギルドカードを作るってことは、ナナシがハンターライセンスを取得したってことか?」 「あぁ、まぁそうなるな。」 ギルドも意外と緩いな。 「あれ?でもさ、ナナシが着けてた武器とか防具はどうなったの?」
ハンターライセンス=ハンターに必要なもの→ギルドカード という連想の結果、いつも以上にgdgdに(汗)
age
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.134 ) |
- 日時: 2014/03/22 14:39
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: 1i6nFek/)
- >>133続き
「それはもういない母親が作ってくれたモノという設定で済ませた!」 そんなんでいいのかよ、ギルドナイト・・・・・・ 1時期憧れていたがこれを見てもはや幻滅してしまった。いや、ライオスがギルドナイトの時点で既に幻滅はしているが。 「ところでハンターランクは・・・・・・」 リオウが首を突っ込んできた。 「ん、ああ。コネでG級で通した」 おい、待て。どうやった。 するとリオウが何かを感じ取ったのか、上を見上げる。 「――皆さん、祭りの始まりですよ」 その言葉から察するに、どうやら――来たようだ。 ヤマツカミが。
少し前<ドンドルマ> 城壁の様な風貌の壁に聳える撃龍槍。 その上を少しの異変も見逃さんとする気球が飛び回り、地上を一触即発の空気で包んでいるハンター達。 警備は完璧に見えた。 しかし、事は何の前触れも無く起きた。 降ってきたのだ。 中央に。 何の前触れも無く。 真上から―― それにはハンター達も度肝を抜かれたらしく、酷く動揺している。 そして、その様子を無機質な、焦点の合っていない眼で見下す、古龍。 この時、ギルドナイト達は愚作であったことに、気づく。 ――ハンターを1箇所に固めすぎた。 こうなる事は誰も予想していなかった。 雲に隠れて真上から強襲をかけられるとは、誰一人も。
用語についての補足。 ハンターライセンス=ギルドカードこれは合っています。 まず、ギルドカードですが、これを発行出来るのはハンターズギルドで、ギルドナイトはそれの管理を行っています。 ・ハンターズギルド:ハンターを統括し、生態系の保護を目的とする組織 ・ギルドナイト:表向きには王の護衛。裏向きには“掟”を破ったハンターの抹消を目的として動く ・王立書士隊:古の文献に触れ、その知識を伝えるのを目的としている。仕事上、古龍観測所や王立武器隊にパイプがある ・古龍観測所:呼んで字の如し。生態が不明の部分が多いモンスタ−を調査する ・王立武器隊:王立書士隊が入手した科学技術を使い、昔の優れた武器を作り上げるのを目的としている
ホントはもっと複雑ですがそれについてはまたの機会に説明しようと思います
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.135 ) |
- 日時: 2014/04/03 22:58
- 名前: 碧龍 (ID: SKYA1GEI)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>134の続き
「それにしても、随分高いところに居るな。一体どうしろってんだ?」 ライオスが空に居るヤマツカミを見ながら言った。 「簡単な事です。撃ち墜とせば良いんですよ。」 リオウがいとも簡単な様に答える。しかし、リオウの言ってるそれは只の無茶 …なのだが、ライオスは簡単だと思ったのか、こちらを凝視している。 「・・・ウ、ウチオ卜シナラマ力セ口一。」 『ご主人、棒読みなのバレバレっすよ。』 あ、やっぱりバレたか。 「なんだよぉ。出来ないのかよ。」 「理論は分かる。けど…」 無茶過ぎるし、さらに言うと 「弾切れてるし。」 此処に来る迄に遭った対クシャルダオラ戦(in何処かの丘)の時に弾が切れてるので 撃ち墜とすどころかヤマツカミに効果的なダメージを与えることすら困難だ。 「弾切れなら仕方ねぇ。俺らがヤマツカミ追っかけてる内にそこら辺で買ってこい。」 「勿論。ま、最初っからそのつもりだったけどね。」
あとがきという名の余談
用語解説有り難う御座います! 参考にさせて戴きます! …という本音は置いといて(ォィ
ageるZE☆(黙
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.136 ) |
- 日時: 2014/04/04 13:44
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: Cl1.ql2f)
- >>135続き
「しかし困りましたね・・・・・・あの高さだとヘヴィボウガンの貫通弾による狙撃で無いと届かないのでは?」 「あーそうだな・・・・・・取りあえず角笛吹いてみるか」 「笛ならボクが吹くよ。得意だし」 そう言ってライオスから笛を取り、吹く。 「そう言えば・・・・・・ギルドカードの名前はどうしたんですか?」 リオウの質問。 「ジェイド・フローライトで登録しといた。我ながら良い名前だろう?」 「そうですね・・・・・・」 と、雑談を交わしていたらついにディアナが弾を大量に持ってきた。 「ゴメゴメン、店どこも人いなくてさ・・・・・・拝借してきたけど――良かったのかな・・・・・・?」 「ま、別にいいだろ、命には換えられねえし」 「サジェルさん。ヘヴィは使えますか?そこで野たれ死んでるハンターから拝借してきたものですが・・・・・・貫通弾使えるので問題ないでしょう」 そう言ってリオウから夜砲【黒風】を貰う。 そしてそれに貫通弾Lv3を装填し、構える。 ヤマツカミを照準に捕らえ、トリガーを引く。 するとそれはヤマツカミの腹部に当たり、角笛のおかげもあってかこっちに気が付いた。 「アルス! 武器に!」 アルスは光り、武器と呼ぶにはあまりにもかけ離れた、傘としか思えないライトボウガン――ピーチFパラソルGになった。
今回はハンターズギルドについて詳しい説明を。 まず、ハンターズギルドの経営方針は、モンスターではなく生態系そのもののバランスを保つ事で、その為なら古龍だろうと保護する。 これが方針の為、よっぽどの事が無い限り、絶滅命令は下さない。 一部例外がいるがそれは“生態系の破壊に繋がる”モンスターで、例を挙げるならばミラボレアスやイビルジョー、それからリミッターが切れた暴走モンスター(激昂ラージャンなど)が該当する。
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Re:狩人劇場 ( No.137 ) |
- 日時: 2014/04/07 16:45
- 名前: 碧龍 (ID: ra8mo1a7)
- 参照: 文字数制限のせいで台詞だけにorz 勿論続きは丸投げ(ォィ
- >>136の続き
一方その頃、〈ドンドルマ〉 ある建物にて。 「くそ、まさか強襲されるとはな…油断が過ぎたか。」 「ヤマツカミに気を取られ過ぎてましたしね。こればっかりはどうしようも無いかと。」 「お、丁度良い所に来たな伝令。こちらの被害はどの位か把握出来たのか?」 「いい加減ちゃんと名前で呼んで下さいよ。」 「質問に答えろ。」 「分かってますよ、それを伝える為に来たんですから。」 「何だよ、だったら早く言えよ。」 「『上位ハンターの約半数、G級ハンターの約1/8がやられた。原因はモンスターによる強襲』とのことです。」 「…『原因はモンスターによる強襲』…か。」 「やっぱりそこ、気になりますよね。何故わざわざ『モンスターによる』なのか。」 「…知ってるのか?」 「まぁ、あくまで僕の憶測ではありますが、まだ原因のモンスターを観測出来てないのかと。」 「『だが、あんな見晴らしの良い場所でそれは無いだろうから、原因は『アイツ』だろう』…か?」 「まぁ、言いたかった事はそんなところですね。」 「成るほど、すると原因は確かに『アイツ』しか居ないだろうな。姿を消す能力を持った古龍である」 「「オオナズチ。別名霞龍。」」
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.138 ) |
- 日時: 2014/04/12 16:53
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: NpAujYJi)
- >>137続き
「だとすると厄介だな・・・・・・奴自身強くは無いが姿を消すことが出来る。気が付いたら後ろを取られて嬲り殺しに合うな」 「ならば僕が行きましょう。姿を消しても気配までは消せないようなので」 そう言ってリオウは後ろを振り向きながら天上天下天地無双刀【疾風流水ノ型】を抜刀し、横に大きく薙ぐ。 すると、何も無いはずの後ろに―― “奴”がいた。 「オオナズチは僕に任せてください。皆さんはヤマツカミを頼みます。心配することはありません。僕は――気配を探るのは得意ですから」 「オウ、任せた。じゃ、行くぞ!」 こうして、ヤマツカミとオオナズチの討伐が始まった。
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.139 ) |
- 日時: 2014/04/22 16:47
- 名前: 碧龍 (ID: MwBmHNAL)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>138の続き
「私たちはヤマツカミか…」 そうつぶやきながら、ドンドルマの売店から掻払ってきた氷結弾を装填する。 「それ、ホントに使うんですね…。」 「ま、背に腹はかえられないからな。」 まぁそうだけど。 そんな事を言ってる間に、ヤマツカミが結構近くまで来ていた。 「さて、殺るか。ディアナ、後ろとかは頼んだぜ!」 「了解。」 てか、『後ろとか』って…
はい、ここまで。 お久しぶりです、碧龍です。 そろそろ伏線を回収していこうかと思っています。 それでは (・○・)ノシ
(・○・){age)
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.140 ) |
- 日時: 2014/05/02 10:36
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: sFkZ4.zC)
- >>139続き
(しかし――厄介だな、気配に頼らなくてはならないと言うのは・・・・・・) 姿を消したオオナズチに3撃与え、会費で距離をとり、攻撃を仕掛ける。 オオナズチの攻撃を紙一重で避け、太刀を振り下ろす。 この辺りで初めて、あることに気付いた。 それは――オオナズチが姿を消したままだと言うことだ。 そしてここで、焦りが生じた。 まずい、早く討伐をしなければ―― 気配を読めることで得た優勢さは、失われつつあった。 確かに気配を読むことはオオナズチに対して有効な手段だ。見えようと見えまいと攻撃が出来るからだ。 しかし、致命的な弱点が、3つ。 1つは、それをする為には全神経を集中させなければならないことだ。 すると、痛覚も鋭くなっているのが道理と言うものだ。 オオナズチの攻撃が当たる。 普段なら気にも留めないような傷だが、今回は状況が違う。当たった瞬間に走る例え様も無い激痛が全身を駆け巡り、血反吐を吐く。 そして、ここで2つ目と3つ目の弱点が現れる。 それは――常に集中力を最高潮に持ってこないといけないことだ。 そこから少しでも揺らげば、一気に崩れ落ちる。さっきの一撃は、それには十分なものだった。 それから――集中力が切れた瞬間に襲う、疲労感だ。 (ここまで――か) そこで意識が途切れた。
『・・・・・・力が欲しいか?』 黒い空間にい対照的な真っ白な髪をもつ、紅い眼を持つそれはそう問いかける。 「冗談じゃない、もう・・・・・・お前の力を借りないと決めた。その決心が揺らぐことは無い」 『ハッ。まだそんな事言ってんのか? ・・・・・・現状を見てそんな強がり言えんのか? 言っておくがな、護る為にも力は必要だ。何を拒むことがある?』 「それでも・・・・・・その力で仲間を失った! その力が無ければ失うことは無かったはずだ!」 『まだそんな事言ってんのか。お前も感じてるはずだ、この世界で蠢く大きな力を。それはお前らに牙を向くぞ? リラをそれから護る時に俺の力が必要だぞ? それにこんなところでくたばったらそれこそ何も出来なくなるぞ?』 「・・・・・・そうだな。だが――主導権は僕が握る。それくらい出来るだろう?」 『・・・・・・あの時と比べて大分強欲になったな。良いだろう。力をくれてやろう。俺はお前でありお前は俺だ。主導権を握れるものならやってみな』
血が滾ってくる――失われたはずの力が戻ってくるのを感じた。 (いける――これなら奴を殺すには十分だ!)
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.141 ) |
- 日時: 2014/05/17 07:19
- 名前: 碧龍 (ID: PzouPa/n)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>140の続き
一方その頃
気づくと、私達がヤマツカミと戦ってから、5分程度経過していた。 私達三人は、ほぼ無傷でいるものの、相手は古龍。余裕をかましている暇など元から無かった。そんな時 「ん?なんか飛んでるぞ。」 ライオスの言葉を聞き、ふと空を見てみると、確かに何かが飛んでいた。 「あれは…ホルク、ですかね?」 ナナシ…改め、ジェイド・フローライト(byライオス)がそう言ったが 「「え?」」 飛んでいるものが遠すぎて識別出来ない私とライオスは、聞き返すのが精一杯だった。 「ま、あれが何であれ古龍との戦闘中に割り込んで欲しくは無いな。」 ライオスがため息まじりにそう言うのは、単にハンターとしてなのか、それとも…? 「ちっ、メリーゴーランドの時間は終了か。」 「メリーゴーランドみたいに優しいものじゃないけどね。」 何がどうであれ、古龍との本気の勝負だ。もとより油断が許されるような相手ではない。 それに、古龍クエストの失敗は、大概の場合、直接的に「死」を表す。
追伸 とりあえずホルクだけは回収しておいた。 他にも数個、細かい伏線があるので回収してきます。 それでは ノシ
かなりsageられてたのでage
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.142 ) |
- 日時: 2014/06/01 12:41
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: sFkZ4.zC)
- >>141続き
油断=死――これはハンターにとって常識の事だ。 しかし、いくら周到にしていても、不確定要素は振り払えない。 その不確定要素を打開できるのは経験に裏付けされた勘と技量。何より――無謀と慎重のバランスだ。 それで言うと、ナナシ――改めジェイドはその二つを持っていた。 だが、これはガンナーと言うパーティーの後方支援に回る者としての勘だが―― 攻撃に時折、迷いや躊躇いがある様に感じられる。 ふと、初めて逢った時の事を思い出す。 ――龍の声を聴く (まさか・・・・・・ね) ディアナの勘は――的中しつつあった。
ジェイドが牽制に徹し、ライオスが決定打の一撃を当てる。このリズムを崩さずに戦っていた。 しかし、それも――ジェイドの精神状態により、崩れようとしていた。 雷刃ヴァジュラを振るい、ヤマツカミの皮膚を切る度に、ヤマツカミの声が、頭の中に響く。 コ ロ シ テ ク レ そう、悲痛な叫びが――聞こえてくるのだ。 ジェイドはこのヤマツカミに始めて逢ったその時から大きな力に苦しんでいたことも、殺して欲しいことも――全て知っていたのだ。 だが、あの時は殺す決心ができず、眠らしておいたのだ。 そして――そのせいでこうなったことも解っている。 (ボクは・・・・・・どうすれば――) その答えは解っている。ヤマツカミがそれを望んでいる。しかし、ジェイドがそれを許容できない。 そんな時だ、ライオスが触手に払われたのは。 カイザーX一式が幸いし、致命傷にはならなかったが、相当痛かったらしく、腹を押さえながら立ち上がる。 「何迷ってるんだ! 速くソイツを殺すんだ! ソイツを生かして、トドメを刺さなかったアンタには責任があるだ!」 ディアナがジェイドの心を見透かしているかのようにそう言うが、ディアナは気付いていた。 まだ、15も超えていないであろう少女だと言うことに――ただ純粋で、龍と人の狭間に生きてる事に。 「また・・・・・・眠らせりゃいいだろ? なあ、ジェイド」 腹を押さえながら、痛みを堪えながらライオスがそう言う。 だが、ジェイドは首を横に振った。 「同じモンスターに同じ音は聴かないんだ」
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.143 ) |
- 日時: 2014/06/06 07:05
- 名前: 碧龍 (ID: jAveb4LU)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>142
「同じモンスターに同じ音は効かないんだ。」 それに、とジェイドは続けて言う。 「この笛は、他の笛と同じ様に、同じ音でしか効果が出ないんだ。」 他の笛、というのは恐らく、鬼人笛や硬化笛等のことだろう。 そう考えれば、当たり前といえば当たり前か。 「そういうことは、きちんと言ってくれよ…いきなり言われたら吃驚するじゃねぇかよ。」 まぁライオスの言うとおりでもあるけど。 …そういえば、リオウはどうしたんだろ。 あいつのことだし、ナズチにやられて野垂れ死んでることは無いと思うけど。
同じ頃。ポッケ村では、避難勧告は出てないものの、G級の一部のハンターの間では 「激昂ラージャンみたいにリミッターが外れた古龍が、街や古塔に出没している。」 といった内容の噂が、酒の肴として流れている。 無論、本気でその噂を信じている者は誰もいない。ギルドナイトを除いては。 「ライオスの奴等、巧くやってくれているだろうか…。」 「さぁな。まぁ、アイツのことだ。そう簡単にはくたばらない。」 「…だといいがな。」
はい、ここまでです。 お久しぶり(?)です。 今回は伏線回収というか、普通に続きを書いた感じですかね。 ではでは。
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.144 ) |
- 日時: 2014/06/09 20:08
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: fqQubE28)
- >>143
暗がりから一転の光が見える。 あの先には、やらなければならない事が残っている。 その光に意識を向け、その光へ走り出す。 ――刹那。リオウの身体に紅い雷が一つ、落ちた。 リオウはその雷を全身で浴び、漆色のその髪は、まるで脱皮をしたかの様に、純白のそれに変わり、首程しかなかった髪が、腰の辺りまで一気に伸びた。 琥珀の眼は、先程の雷と同じ、真紅色のそれだった。 そして、天上天下天地無双刀【業炎爆雷ノ型】を、片手で抜刀する。 両手で持ってやっと扱える重さであるのは、リオウでさえそうだったが――今は違う。 片手剣でも振るうかのごとく、軽々と片手で取り回せるのは、その内側に秘めた力のおかげでもあった。 龍属性を纏うその刃に、さらに紅い雷が走る。 「これで終わりだ! 喰らうが良い。――神の裁きを!」 天上天下天地無双刀【業炎爆雷ノ型】を縦へ振り下ろす。 すると、龍属性を纏った紅い雷の斬撃が、その大地を砕きながら走り、オオナズチに襲い掛かる。 オオナズチはと言うと、プレッシャーを感じているのか、みじろき一つせず、それが直撃した。
そのオオナズチは、真っ二つに引き裂かれ、それぞれがバランスを失い、倒れこんだ。 リオウは、力の反動か、身体に激痛が走り、気を失った。
――同じ音でしか効果がない。 その笛が発する音は、元来散り逝く命に奉げるものだ。 モンスターを眠らすのは、そのうちの一つの面を使ったに過ぎない。 あの笛には、もう一つの旋律が隠されている。 後は――それを行動に移すだけだ。 後は行動するだけなのに―― 常に最後のところで決心を鈍らせる。 (ボクは・・・・・・ボクは・・・・・・) 震える手から、雷刃ヴァジュラに似た片手剣が滑り落ちる。 「もう・・・・・・覚悟を決めな。本当は、自分自身でもそうしようと思っているはずだ――大丈夫。自分一人でで重いなら、分ければいい。私もそれを背負うから・・・・・・」 一人で重いなら分ければいい―― 人と龍の境界面に身を置き、4年の空白を経たジェイドは、その境界面としての役目背負うには、余りにも幼く、脆く、そして純粋だった。 彼女は人と龍の境界面である以前に、15歳もいかない少女であった。 それも―4年と言う空白のため、純粋で、脆弱な心を持った。 その事をディアナは見抜き、その言葉をかけた。 その言葉は、ジェイドの心に確かな変化を齎せた。 (一人で重いなら分ければ良い・・・・・・) その言葉を心の中で反芻させ、その意味を噛み締める。 やっと――決心が付いた。 落ちた雷刃ヴァジュラをもう一度手に取り、柄にキリンの蒼角の笛を合体させ、横笛として、吹く。 ヴァジュラの刀身に、穴が開いてあるのはこの為で、それをする為に形が微妙に変わっていたのであった。 その笛の音が一つ一つ繋がりを持ち、やがて一つの旋律となった。 その音は静かに安らぎを与えるような音色ると同時に、どこか――哀しい。 その旋律は、ヤマツカミに対して送る、レクイエムの様でもあった。 旋律を奏でる度に、雷刃ヴァジュラの刀身に、雷が宿り、やがて雷を束ねた刀となった。 「ヤマツカミ・・・・・・もう、終わりにしよう」 そう言い、雷を束ねた刀を構え―― 一閃。 その一閃をし、ヤマツカミの皮膚に触れた瞬間、 ア リ ガ ト ウ そう、長年の呪縛から解き離れたかのような、嬉しそうな声でそう言った。 勿論。それがディアナやライオスに聞こえる訳では無いが、それは確かにジェイドの心に響いたのだ。 ジェイドの真紅の瞳から、大粒の涙が零れ落ち、その場でしゃがみこみ、泣き続けた。 こうして、ヤマツカミの事件は、一件落着した。
その日の夜、少女は夢見た。 場所は古塔で、そこにはテオ・テスカトルと――太刀を構え、テオ・テスカトルと相対している者がいた。 その顔が、やけにリオウに似ていた事が、嫌に印象的に残った、不思議な夢だった――
〜2日後〜 リオウはドンドルマの医療室で目覚めた。 「やっと目覚めたんだね・・・・・・内側から大きな力が加わって血管の一部がそれに耐え切れずに切れてるんだ。もう少し安静にしていた方が良い」 そう医者に言われ、確かに右腕に激痛が走るのを、リオウは感じた。 その激痛を堪え、周りを見渡すと、ディアナ、ライオス、そしてジェイドがいた。 「お、リオウ・・・・・・やっと目覚めたか・・・・・・腹減ってるだろ? ディアナが焼いたパンだ。ちゃんと食っとけ。美味えぞぉ?」 そう言って、パンが3個入ったバスケットを渡してきた。 「あ、そうそう。君リオウと言ったっけ。手紙が来てるよ」 そう言って医者は、リオウに羊皮紙を渡す。
やっほ〜い。 リオウ君元気かなぁ〜? えっ!?私は?って? そりゃあモチロン龍撃砲撃てちゃうくらい元気バリバリだよッ♪ たまには私の所へ帰ってきなよぉ〜 フカフカの布団ちゃ〜んと用意できてるからさぁ〜 まあ、ここからが本題だけど・・・・・・ちょっと面白い物解読できちゃってさぁ〜 今起きてる異変にバッチシ関係のある事なんだ♪
・・・。 その手紙の内容を読んで――文字通りリオウが固まった。 それから暫く経つと、リオウの硬化状態が解け 「・・・・・・どうやら姉さんの所に行かなくてはなりませn・・・・・・皆さんも勿論付いてきますよね?」 全員がそれに頷くわけではなかった。 「行くっていっても・・・・・・場所はいったいどこなんだ?」 ライオスが何と、まともな事を言ったのだ。 「「場所はバチュバトム樹海。通称〈樹海〉と呼ばれる場所」です」
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.145 ) |
- 日時: 2014/06/28 08:12
- 名前: 碧龍 (ID: AM3na35q)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>144の続き
「樹海か…微妙だな…。」 「なんで?」 「ナルガは楽なんだけどさ、俺ヒプノックが苦手だからさ。」 問題はそこじゃなくて、此処からの距離だよね? 「それに、ここから樹海まで行くとなると、それなりに遠いからな。」 とライオスは言ってるけど、結局は行く事になるのが目に見えてるので、 「行こう、リオウ。そんなバカは置いといてさ。」 さっさと茶番を終わらせることにした。 「おいおい、そりゃないぜ。」 …返事をしたって事は、自分がバカだって自覚はあるのだろうか。
数十分後 「やっと着いた…。」 「結構時間かかったな。」 「前みたいに、何かが無くて良かったですね。」 「ですね。」
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.146 ) |
- 日時: 2014/06/28 18:15
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: 2G5vs2y2)
- >>145
さらに歩く事数時間。不思議とモンスターの遭遇率が極めて低かった。ナルガクルガ1匹と遭遇はしたが、一人バカが混じってるとは言えど、楽勝だった。 だが、一つ、口にはしていないが、嫌な予感がしていた。 ――迷ってるんじゃないのか? コレ 「・・・・・・この獣道を真っ直ぐ行けば、あの人の家につけます」 迷っているわけではなかったようだ。良かった。 しかし・・・・・・この獣道どれぐらい長いのだろうか?
〜40分後〜 「・・・・・・つきました。この家です」 目の前には木造の小屋が一見建っていた。 その家の戸を、リオウがノックする。 「姉さん! ライラ姉さん! 居るんでしょう!」 少し間をおいて、扉から誰かが飛び出してきた。 「おかえり〜! リオウ〜。まったく! こんなか弱い乙女一人こんな所に残してどこ行ってたのさぁ〜」 「・・・・・・モスをぶん投げられるか弱い乙女は姉さんぐらいです」
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