Re: 狩人劇場 【リレ ( No.117 ) |
- 日時: 2013/12/26 17:01
- 名前: 碧龍 (ID: zyatb3iN)
- 参照: 文字数制限ギリギリなので、続きは丸投げ(ォィ
- >>115の続き
軽く溜め息をつき、武器を構える。 相手は、まるで不死鳥のように甦った、炎王龍 テオ・テスカトル。 不死鳥というのは比喩だが、本物の不死鳥も炎を纏い、甦る度に炎の勢いが増すという。 成る程、間違ってはいないというわけか。 …と、考えているうちに奴がこちらに気づき、雄叫びをあげる。
〜少し経って、ポッケ村 農場にて〜 私が朝起きると、 "お前らに話したいことがある。昼に農場に来い。エルキュール・ライオス。" という(謎の)置き手紙があった。 まぁ暇なんで、アルスと一緒に農場に来たのだが…。 「お、やっと来たか。」 『こんな所に呼び出して、一体何の用っすか?まさか、ご主人に告白しようとしてるんすか?』 「いや、違ぇよww」 声が笑ってるぞ。 「そもそも、私達に関係あることなの?」 「おおありだぜ?…クルプティオス湿地帯に、オオナズチとテオ・テスカトルが出没したらしい。」 なん…だと……? 「…その知らせが来たとき、ギルドが分離してからクエストを出そうとしたんだが…既に人がいたんだ。しかも、ソロで古龍2体を同時に相手する猛者がな。」
「伝r「空気よめよ。」ぐふっ!」 ……Nice elbow.
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.118 ) |
- 日時: 2013/12/30 10:28
- 名前: KYハンター ◆8kepHCrmPo (ID: Qi5DUdOo)
- ソロで古龍2体同時に相手って・・・・・・もう人間じゃ無いんじゃ・・・・・・
「で、伝令、クルプティオス湿地帯に、オオナズチとテオ・テスカトルのうち、オオナズチは既に息絶えております。そ、そして・・・・・・て、テオ・テスカトルが・・・・・・」 「テオがどうしたんだ?」 とライオスが訊ねた。 するとその人は絶望に満ちた表情で 「テオ・テスカトルが・・・・・・暴走しています! このままではクルプティオス湿地帯が壊滅してしまいます!」 それを聞いてエルキュールが青い顔をしている。レウス亜種より断然青い。 「・・・・・・古龍2体同時に相手出来る奴と言うと世界広しといえどアイツしか居ねえな・・・・・・ましてやフィールドを壊滅状態にさせるなんてアオイツしか居ねえ・・・・・・リオウ、俺等の仕事増やすんじゃねえぞ!?」 リオウ・・・・・・噂でしか聞いたことが無いけど確か現時代において最強のハンターらしい。 「リオウって・・・・・・あのハンター業始めてからたった3ヶ月でG級のラオシャンロンをたった一人で討伐した太刀使いだっけ」 とライオスに聞いてみた 「ああ、そうだ・・・・・・」 物凄く青い顔している。あのガッカリも青ざめるんだ・・・・・・ って、そんなことしてる場合じゃない!早く加勢に行かないと・・・・・・ 「ライオス・・・・・・行くよ」
同刻<バチュバトム樹海> そこは深い木々の海の中にある家。 その部屋は薄暗く、いかにも何かが出そうな雰囲気を醸し出している。 その部屋に一人本を読みながら呟く。 「いずれ・・・・・・近いうちに神話の出来事がこの世界で起こる――祖龍殺しの神話が今、甦る・・・・・・」 そしてその本を閉じる。 「――ホルク、この手紙をリオウへ届けてくれ」 そう言い、ホルクの足に手紙を括り付ける。 するとホルクは空へ飛び立っていった。
それから時が経ち<クルプティオス湿地帯> そこでは依然としてテオ・テスカトルとリオウが一騎打ちをしている。 (そろそろ決めねばマズイな・・・・・・いくら暁丸【極】を着てるとは言っても限界はある) テオ・テスカトルの引っかき。 後ろへ跳んで距離を取って避ける。 そこへテオ・テスカトルが突進する。 さっきので足を挫いたのか横へ避けようとしたが転んでしまう。 もう駄目か・・・・・・と思った瞬間。テオ・テスカトルの顔面で爆発が起きる。 その爆発でテオ・テスカトルは怯み、突進をやめる。 「――ギリギリでまにあったみたい」 声がする方を見るとキリンX一式を着た女性ガンナー、カイザ−一式を着た男性剣士、そして・・・・・・もう一人、見覚えのある人物――いや、探していた人物と瓜二つ。いや、同一人物としか思えない人が一人。 (まさか・・・・・・リラか!?)
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.119 ) |
- 日時: 2014/01/03 16:53
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: dyDptoi2)
- 危険を察知したのかテオ・テスカトルは飛び去っていった。
「何方かは存じぬが・・・・・・有難う御座います」 そう3人に言って深くお辞儀をし、ではこれでと言って去ろうとした。その時。 「待って、アナタからは色々聞きたいことがある・・・・・・だから――ドンドルマまで同行するけど・・・・・・いい?」 と、キリン]1式の女性ガンナーが言う ドンドルマ――丁度僕の目的地もそこだ。何の不自由もない。 「あ、僕の目的地も丁度ドンドルマなので丁度良いです」 こうして同行することになった。
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.120 ) |
- 日時: 2014/01/04 23:49
- 名前: 碧龍 (ID: 84yMX7Uq)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- とりあえず登場人物とかまとめてみた。
ディアナ・ウェスタ(主人公) 装備:ビーチFパラソルG(アルス)&キリンX一式
エルキュール・ライオス(変態ギルドナイト) 装備:角王剣アーティラート&カイザーX一式
ナナシ(謎の少年(仮)) 装備:雷刃ヴァジュラ&キリンX一式
リオウ(最強の太刀使い(?)) 装備:天上天下天地無双刀&暁丸【極】一式
アルス(武器の具現) 伝令の人 装備:無し ホルク(伝書鳥(?))
ヤマツカミ クシャルダオラ オオナズチ テオ・テスカトル リオレウス希少種 その他大勢のエキストラさん達
(主に登場した順)
支援age
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.121 ) |
- 日時: 2014/01/17 17:40
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: 0eyYJLS9)
- それより少し前、<古塔>
そこには古流の生態を調べると言う名目で古龍観測所所属の人が集まっていた。 「しっかし、グッスリ寝ますね」 「そうだな、いつもの拘束と違ってじっくり観察できる」 「古龍が寝るなんて珍しいこともあるもんだな・・・・・・」
今、古塔には”寝ているヤマツカミの観察”と言う名義で古龍観測所の全体のうち約8割にも昇る人が見に来ている。 ここにいる誰もが『寝ているから決しておきないだろう』とその場の誰しもが高をくくっていた。 ――しかし、事は起きた。 今まで全く動いていなかったヤマツカミが、ついに・・・・・・ 動いた。 ヤマツカミは空中へ浮き、周りにいる人間を見下すかのように眼をむき、吸引を始める。 その場にいた全員が吸い込まれるのに、5秒とかからなかった。 誰しもが高をくくり、油断していなければこの人数だ。気づかないわけが無い。 周りにいる人間をすべて平らげ、ヤマツカミは移動する。 それを物陰に隠れ、事の一部始終を見ていた者がいた。 (は、早く・・・・・・この事を知らせないと・・・・・・あの方角には・・・・・・ドンドルマがある・・・・・・もし、ドンドルマに奴が降りたら・・・・・・) 体を支配していた恐怖をぬぐい、羊皮紙に記す。 『ヤマツカミは目覚め、ドンドルマの方角へ飛びました・・・・・・このまま放置したら大変なことになりかねない。そうなる前にヤマツカミの完全討伐を依頼します』 そう書き記し、気球に救難信号を送る。 気球に乗っているギルドナイトに事の一部始終を話す。 そのギルドナイトは頷き 「即刻ギルドへこの情報を回そう」 と言い、伝書鳥の足にこの羊皮紙を括り付け、飛ばした。 恐らくこれで予期せぬ事態にはならないであろう。 それだけで少し安心し、体の力が抜ける。 その本能に赴くまま私は寝た。
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.122 ) |
- 日時: 2014/01/18 13:22
- 名前: 碧龍 (ID: yo2nZIwl)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>121の続き
〜時は戻ってポッケ村 酒場にて〜 「でぇ、あんた。このガキの知り合いかぁ?」 変態が太刀使いに訊く。 変態…もといライオスは、酒を呑んでいた為か、若干呂律が回っていない。 「"相当似た別人"で無ければ知り合いですよ。」 「ボクは貴方と初めて会った筈なのですがそれは」 太刀使いは肯定しているが、当の本人は否定している。 …数秒後、扉を開ける音がした。 扉の方には、ギルドナイト一式と思しき装備を身につけた男が立っていた。 男はゆっくり歩き、ライオスの前を通ろうとする。 「…!!…王都直属のギルドナイト様が、なんだってこんな辺境にいるんだぁ?」 「巫山戯てるのかライオス。今はお前に構っている暇なんて無いんだ。」 「巫山戯てるのはそっちの方じゃないのか?…質問に答えろよ。」 「分かった、答えてやる。…古塔で眠っていたヤマツカミが起きて、ドンドルマの方に向かっているらしい。」
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.123 ) |
- 日時: 2014/01/26 16:15
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: .yMq1N1i)
- >>122続き
「何ぃ!? ヤマツカミが動き出しただとっ!」 そうだ、と一言つぶやいた。 苦虫を噛み潰したような顔が事の深刻さを物語っていた。 「観測所の者によると後1週間程でドンドルマに襲来する・・・・・・お前らの腕を見込んでヤマツカミの討伐を頼みたい。なに、後3日で住民の避難を終わらせるからその事は心配しなくていい」 「おっ、だいぶ素直に物言うようになったな。正直驚いたぜ」 「正直こんなバカに頼むのは不本意だがお前らクラスのハンターでなければヤマツカミを討伐できないからな・・・・・・仕方ねえだろ」 「バッ、バカとは何だバカとは!」 「バカとはアンタだよ。ライオスさんよ」 「お、俺をバカ呼ばわりしたな!? 実技試験では俺の方が――ゴフッ。い、痛え、殴ったの誰だ!」 すると目の前には鬼の形相をしたディアナがいた。ゴゴゴゴゴと、すごいオーラを発している。古龍でも逃げるんじゃねえの? 「――殴られたい? ・・・・・・もう一発・・・・・・殴られたい?」顔は笑っているのに凄く怖い。怖過ぎます。 ガツンと良い音がして俺は気絶した。聞いたくせに問答無用かよっ!
私たちはさっきのギルドナイトが手配した特急便で私達はドンドルマへ向かっていた。 「そういえばこの子って・・・・・・男? 女?」 凄く素朴な疑問だった。 「僕は"探している人物"と同一だとすれば女ですがそうでないとするならば・・・・・・解りませんね」 「ちなみに俺はあえて断言しよう! 女であると!」 何で? と聞いてみた 「いいか・・・・・・真横から見てみろ・・・・・・よーく見るんだ! かなり小さいが・・・・・・地味に胸g――ゴフゥッな、殴ったなッ!」 ――聞かなければよかった。 バカは放っておいといて今の場所は峡谷だ。 ポッケ村からだとテロス密林とゴルド峡谷地方に挟まれた場所を通り、南エルデ地方が見える辺りで西がわへ行くのが最短ルートだ。 丁度良い丘があったので一休みしているのだがリオウが臨戦態勢に入っている。 「皆さん、気お付けてください――古龍が2匹、こっちの方へ・・・・・・来ます!」 それと同時に2体の古龍――ナナ・テスカトリともう一匹はあの時森丘に現れたクシャルダオラだ。 「――また古龍2体相手か、時間が無いというのに!」 リオウの顔が少し歪む。 「リオウとライオスはナナの方を、私達はクシャルをやる。アルス、武器に――」 武器にならなかった。見たらアルスは呆然としていた。 『こんなの・・・・・・どこかで・・・・・・』 「アルス! 早く武器にっ!」 瞬間、クシャルの突進が襲う。しかし、その突進は私には当たらなかった。 状況の把握に少し時間がかかったがすぐ解った。 ナナシが――私を庇ったのだ。 「「「ナナシッ!」」」
申し遅れましたが元KYハンターです。 今年の花粉は酷いです。 早い上にピーク時には酷い事に・・・・・・ 皆さんも今のうちに対策した方が良いですよ。
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.124 ) |
- 日時: 2014/02/01 15:36
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: cHXB0sou)
- >>123続き
私はナナシの所へ駆け寄り、無事かどうか確かめる。 「ボクは・・・・・・大丈夫・・・・・・だよ・・・・・・」 そうは言ってるが声が擦れている時点で大丈夫ではない。只の強がりだ。 でも――何で・・・・・・ 「何で・・・・・・こんな無茶な事を・・・・・・」 その問いにナナシは笑顔になって答える。 「何でって・・・・・・ボクの・・・・・・たった3年程度のちっぽけな記憶の中で・・・・・・一番大事な人だからだよ・・・・・・」 さらに言葉を続ける。 「ボクに居場所を指し示してくれた・・・・・・恩人だもん・・・・・・ちゃんと・・・・・・恩返しはしないと・・・・・・ね」 それを最後に糸の切れた操り人形のように倒れこむ。 (大丈夫だ・・・・・・まだ温かい。だけどそんなに時間はかけられない・・・・・・どうすれば・・・・・・) 逃げるか? 戦うか? 逃げるも一つの手だ。賢い選択であろう。 しかしナナシを背負ったまま逃げ切れる確証は無い。 (戦え――戦うんだ・・・・・・私を信じてくれているナナシの為に・・・・・・戦うっ!) とは言え持っているのは通常弾と貫通弾のLV1と2だけだ。 戦って勝てる弾数じゃない。 だけど――やるしかない。 「――アルス、武器に」 『了解ッス』 するとアルスはピーチFパラソルGに変化した。 そして通常弾Lv2を装填し、照準をクシャルダオラに当てる。 (クシャルダオラ・・・・・・もう一度勝負だ!) そして引き金を引き、薬莢の飛ぶ音を合図に私とクシャルダオラの戦いが始まった。
連投はあまりしたくはありませんがこれはどうしてもやりたかった描写なのでやってしまいました。
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.125 ) |
- 日時: 2014/02/11 10:07
- 名前: 碧龍 (ID: aMe9nM6S)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>124の続き
一方、リオウ&ライオス組vsナナ・テスカトリ 「しぶといな…。二体同時とはいえ、普段ならG級個体でも5分かからないのだが…」 と独り言を言いながら天上天下天地無双刀を振りかざす。 「独り言を言う暇があったら気刃斬りでもしろよ。ったく、ホントしぶといな…」 間もなく戦闘開始から5分が経過しようとしている。 「テオ・テスカトルの時はそうだったが、もしやこいつも…」 その時、俺の脳裏にあることがよぎってしまった。 それは、最凶最悪の状況であり、ヤマツカミに追いつく以前に この二匹の古龍すら突破できないかもしれない状況になることを暗に指していた。 (ありえないよな?…否、分からねぇぞ。クシャルダオラは有り得ないと思うが、ナナ・テスカトリはまだ体力が有り余っている。) もしかしたら。いや、もしかしなくても。 「ナナがあのテオと同じように、"不死鳥"になるかもしれねぇぞ。」 と、その時。ナナが転倒した。 「…畳み掛けるぞ、ライオス。」 「分かってる。俺に気刃斬り当てるなよ。」
お久しぶりです。諸事情があったりネタが無かったり(ぇ)で来れませんでした。
支援age orz
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.126 ) |
- 日時: 2014/02/11 11:54
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: Fl7IMizC)
- >>125続き
「・・・・・・いや、アレを使った方が早く済む。ライオス、くれぐれも僕の前に立たないように・・・・・・斬られたいのなら話は別だが」 「リオウ、それ、どう言う事だ」 「・・・・・・言っておきますが僕の後ろ以外で安全は保障できませんよ」 そう言って腰に薙いでいる通常より短めの天上天下転地無双刀【疾風流水ノ型】の柄に右手を添え、体勢を低くし、構える。 そして1秒経った。 すると不思議な事にナナ・テスカトリの頭と両翼から出血した。 「・・・・・・おい、リオウ。さっき何をやった」 「順番に右翼、頭、左翼を斬っただけです。・・・・・・もしかして、見えませんでしたか?」 とても不思議そうな顔をしている。 たった1秒の間にあれだけの攻撃を与えること事態俺としては”異常”としか言えない。 (あれが世界最強のハンタ−の実力と言うわけか・・・・・・納得するしかねえな) しかし、俺からするとこの程度は奴の力のほんの1分に過ぎない。 「さすが、ラオシャンロンを真っ二つにした奴だな」 するとリオウの顔が少し陰り 「・・・・・・それは、どうも」 とだけ言った。
その頃〈ミナガルデ〉 「私は・・・・・・生きている。何とか――生き延びたのだ」 古塔で起きたあの、ヤマツカミの事件。私以外の人は全員ヤマツカミに吸い込まれてしまったのだ。 (やっと・・・・・・日常に戻った気分) ふとコンコンと、窓を叩く音が聞こえる。 窓のほうを見るとそこにはガブラスに酷似した知能がそれなりに高く、飼い馴らす事でオトモにもなるモンスター――ホルクがそこにいた。 しかも足に手紙を付けているところ、伝書鳥の役割をしているのだろう。 伝書鳥よりもホルクが優れている所はまず飛行速度だ。 伝書鳥が3日かかる所をホルクは1日でいける。その上、モンスターの為、一度に運べる量が多い。 しかし、モンスターの為、飼い馴らすのが難しい。 だが、このホルクは良く飼い馴らされている。 いったい何の手紙だろうか? 足に付いている羊皮紙を広げ、内容を読む。 「えっ・・・・・・こ、これは・・・・・・」 その内容は私に向けられたものではなく、元々のこの部屋の住人である人物のものだと言うのは解ったが、他には解ったことはない。 (この送り主の名前・・・・・・もしかして・・・・・・) すぐにその思考を中断した。 (ないない。彼女は変わり者が多い私達王立書士隊の中でも飛び抜けて変わり者だし・・・・・・それに宛て人の名前と苗字が同じだし・・・・・・) でも、この宛て人って確か・・・・・・ドンドルマに行ったはずだ。その事を伝えよう。 「あのーこの人は今ドンドルマに居るはずだから・・・・・・」 そう言ってこの手紙を足に括り付ける。 すると開け放った窓からホルクはドンドルマまで飛んでいった。
同刻〈ドンドルマ〉 『ドンドルマ全体に古龍襲来警報が発令されました。ドンドルマに住んでいる一般住民及びハンターランク6未満のハンターは最低限の荷物をまとめ、速やかにお逃げください。また、ハンターランク6以上のハンターは、ギルドナイトと共に、広場に集合してください。繰り返します』 「これで取りあえずは一安心だな・・・・・・」 ドンドルマの広場には今、ギルドナイトとハンターランク6以上のハンターが揃っていた。 「古龍襲来警報を出すの早すぎませんか? 後2日は大丈夫じゃなかったんですか?」 「それが――住民を怯えさせない為、隠していたのだが・・・・・・正直に言おう。ヤマツカミの進行速度が予想以上に速いのだ」 広場のざわめきは一瞬にして静まり返った。 「――当初は1週間でドンドルマに来ると思われていたのだが・・・・・・実際の猶予は後4日しかないのだ。しかもこれは準備を抜いた状態で後4日しかない。つまり、後4日でバリスタ、大砲、撃龍槍の整備。そして――それらを動かす為の弾や燃石炭をはじめとする火薬を大量に集めねばならない。しかし4日間――政客には3日間でそれらの準備をしなければならない。しかし、3日間では整備しかできん。つまり! このドンドルマを護る為には・・・・・・貴君ら勇敢な戦士達を必要とする。ここに集まった全員、この街を護る為に・・・・・・その血を流してくれッ!」 その演説はここにいる全員の士気を高めるには十分なものだった。
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.127 ) |
- 日時: 2014/02/17 17:22
- 名前: 碧龍 (ID: 2Xzq2xYb)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>126の続き
ほぼ同刻、ディアナvsクシャルダオラ 弱っていたとはいえ、相手は古龍。 10分足らずで討伐できる相手でない事は分かっていた筈だ。 …勿論、ナナシが死の淵を彷徨っている事も。 そして、 「弾切れ、か。」 戦って勝てる弾数でなかったことも。 今更になって、逃げなかった事を後悔する。だが、 『Lv1通常弾は残っているっす。ご主人、どうするんすか?』 希望はある。無論、糸よりも細く、淡い希望だが。 どうする?このまま…何も出来ないまま逃げるのか? 「その質問の答え、もう出ている筈だぜ。…こいつを討伐しなければ、冗談抜きで殺されるからな。」 …!…この声は、まさか! 「ライオス!どうして此処に…。」 その声が聞こえた方向を見ると、そこにはーーリオウと一緒にナナ・テスカトリと戦っている筈のギルドナイトーーエルキュール・ライオスその人が立っていた。 「詳しい説明は、こいつを討伐してからにしてもらうぜ!…お前はナナシを助けろ!」 「…分かってる。後は任せたよ、ライオス!」 かくて私は、ナナシを助けるべく、ナナシが居る方に全力で走った。 「…お前の相手は、この俺だ!…邪魔はさせないぜ、クシャルダオラ!!」
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.128 ) |
- 日時: 2014/02/22 17:17
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: luItGEac)
- >>127続き
(相手はクシャルダオラ・・・・・・風の鎧は以前ディアナが角を破壊したから発生しない。油断しなければ誰でも倒せる――何も起こらなければ) 剣を握る力が強くなる。いくら風を纏ってないとは言えど相手は古龍種。緊張の一つぐらいはする。 (落ち着け・・・・・・落ち着くんだ俺――俺は奴を・・・・・・討伐する!) クシャルダオラのブレス。 これは予備動作ですぐ解った。冷静に回避し、腹下に潜り込み、切り上げ。 離脱。 回避。 溜め斬り。 旋回。 そして溜め斬り。 頭に当たる。 クシャルダオラは怯み、すぐ動ける状態ではなくなった。 そこに溜め3をもう一度頭に叩きつける。 クシャルダオラが討伐されるのはもはや時間の問題であった。 しかし、そう上手く行くほど狩は甘くは無い。 周りの気温が急激に下がる。 それに呼応するかのように角を破壊され、纏えないはずの風を纏い、その風は嵐に変化した。 そして、共鳴するかのごとくナナ・テスカトリの炎の出力が上がっていく。 「マ、マジかよ・・・・・・」
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狩人劇場 ( No.129 ) |
- 日時: 2014/02/23 21:33
- 名前: 碧龍 (ID: Y./oxf0N)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>128の続き
「やはり、か…。」 最悪の場合として予感していたとはいえ、本当に起こるとは思っていなかった。 (…遂にナナも、不死鳥と化したか。まぁ、不死では無い事を願うが。) 不死では無いのなら勝機はある。無論、可能性はかなり低いが。 と、そんな事を考えている内に、不意にある事に気付いた。 (…そういえば、この丘は密林と峡谷の近くとはいえ、ギルドの管轄外の筈だ。。。ならばーー) …なぜその考えが今の今迄浮かばなかったのかと、我慢できずに微笑してしまう。 そして俺は、天上天下天地無双刀【疾風流水ノ型】を片手で持ち、片手剣のようにして構える。 (…ギルドには悪いが、俺らの命には換えられないからな。) そう。狩猟場に何があろうとも、俺らの命には換えられない筈。だから 「久しぶりに、暴れさせてもらうぜ!」 瞬間、不死鳥と化した炎妃龍の突進がこちらに向かって来る。 余裕で回避し、すかさず攻撃を2回当てる。 刹那、不死鳥化した炎妃龍が雄叫びをあげた。どうやら怒ったようだ。 (いくぜ!炎妃龍、ナナ・テスカトリ!!てめぇの余命は、もう5分もねぇぜ!) 勿論、5分も与える程時間がある訳がないし、与える気も更々無いがな。
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.130 ) |
- 日時: 2014/03/06 13:39
- 名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: e.Y1d2T6)
- >>129続き
僕が持つ最強の力――それは封じられた力。 神の力と呼ぶに相応しいものだ。 しかし、それと同時にできれば生きてる間で使いたくなかった力でもある。 使えば確かに勝てる。 しかし、周りを確実に巻き込むだろう。 奴らを討伐したところでライオスやディアナも巻き込んでしまうだろう。 それに――ナナシの事も。 (ソロなら使っても問題は無かっただろうが今はPTメンバーがいる・・・・・・巻き込むわけには行かない。なにより・・・・・・リラ。いや、ナナシが――) 使うか使わないか、迷っていたその時だった。 クシャルダオラとナナ・テスカトリが飛んでいってしまった。 そしてそれとほぼ同じくらいのタイミングで、ナナシが息を吹き返した。 ――取りあえずは何とかなった。 「あ、あれっ!? クシャルダオラとナナ・テスカトリは?」 ――良かった。ナナシが無事で、本当に。
それからアプトノスタクシーに乗って順調にドンドルマを目指し、密林と峡谷の間は、あれ以降何も起こらなかった。 どうも寝られず、タクシーに揺られながら星空を見上げていたとき、私と同じで寝れないのかリオウが話しかけてきた。 「・・・・・・ナナシが無事で本当に良かった」 ナナシの寝顔を見ながらリオウがそう呟く。 「ホント、あの時は流石に焦ったよ・・・・・・ところでリオウ。話って何?」 視線を私に戻し、真剣な目つきで語り始める。 「まず、自己紹介からかな・・・・・・僕の名前はリオウ・エンシェントハーツです」 初めてフルネームを聞いた。 ・・・・・・てっそれよりも―― 「エンシェントハーツってことは・・・・・・もしかして王立書士隊の・・・・・・ライラ・エンシェントハーツの――」 そこまで言ったところでリオウは頷いた。 「そうです。ライラさんの弟です。まあ・・・・・・拾われの身ですがね・・・・・・」 「そうなんだ・・・・・・私はたまに職場で会うけど・・・・・・」 「へえ、じゃあどんな人かは大体解るんですね?」 「ん〜あんまし何考えてるか解らないな・・・・・・何と言うか、“見えない”と言うべきなのかな・・・・・・多分。でも、たかだかこのくらいの事じゃあ今話さなくてもいいんじゃ? これ以外にも話ってあるんでしょう?」 すると、図星を突かれたような顔をした。 「・・・・・・中々、鋭いですね――その通りです。まあ、もう一つの話と言うのは――ナナシの事です」 ――え? 「ナナシの事って・・・・・・?」 「――ナナシは・・・・・・僕の探している妹だ。血こそ繋がってませんが――僕と同じライラさんに拾われたんです。勿論。名前もちゃんとありますよ。リラって名前が」 え? それじゃあ、何で―― 「じゃあ、何故その事を言わないんだ! 何年も探し続けてたんだろ?」 その問いに対し、残念そうな。それでいて、少し照れくさそうな複雑な表情をしている。 「今言った所でリラは昔のことを覚えていない・・・・・・今言った所で混乱するだけだ・・・・・・そ、それに――」 そこで歯切りが悪くなったのか、言葉を切った。 でも、その先に続く言葉はなんとなく想像が付く。 「・・・・・・もしかしてロリコン?」 「バッ、バカを言うな決してそんなモノではないぞ・・・・・・」 暴露しているようなものだが突っ込まないほうがいいだろう。そうしないと多分自爆するだろうし・・・・・・
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Re: 狩人劇場 【リレ ( No.131 ) |
- 日時: 2014/03/13 22:57
- 名前: 碧龍 (ID: fIxYWWV8)
- 参照: 続きは丸投げ(ォィ
- >>130の続き
今回は短めかも
少し経って〈ドンドルマ〉 「ヤマツカミは…まだ来てないみたいだな。」 「何とか間にあったみたいですね。」 「そうみたいね。」 「…あ゛あぁー、死ぬかと思いました。。。」 『ご主人を助けようと無理するからっすよ。』
台 詞 だ け に し て み た まぁ、ただやりたかっただけです、はい。
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