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狩人劇場 【リレー小説を書いています】
日時: 2013/12/25 10:19
名前: 東雲 (ID: kf4XoZEN)

ここはその日狩ったモンスターについてや、自作小説やポエムなどを載せる場所です。
自分は無理とか良い文章が書けないとか言わずにどんどん書いてくださいね。


《特別企画》
リレー小説開催中です。
どんな話に持っていってもいいので良かったら書いていってください

めんどくさいので進行状況は書きません



メンテ
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Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.162 )
日時: 2014/12/25 10:46
名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: ZkOgxlcO)

>>161

八日目(シオウ)
今日は朝から情報収集に徹した。
既に知っていることが多かったが、それでも収穫はあった。
まず、確実にこの街にいること。
それから、予言したことは必ず起こる。もっとも――良くも悪くもだが。
最後に、その少女の名前が解った。
その少女の名はセフィロス・ラジエール。
名前からして、普通ではない事は直感した。
しかし、それが解ったときには夕方だったので一泊する事にした。

十二日目(アルテミス)
列に並んでみたものの、どう考えても今日中には回ってきそうに無い雰囲気だった。
それに何故かその少女――セフィロス・ラジエールが脱走したらしい。
どう言う訳かは解らないが、どうやら、最初に見つけた人が面会できると、忙しい自警団の人がそう言った。
――それで街中大パニックになった。
私達もこれはチャンスだと思い、探す事にした。
見つけたときにはもう陽が沈みかけていた。
星が良く見えるであろう丘に、超俗的な雰囲気の少女がいた。
歳はおそらく15歳前後で髪は長く、真っ白だった。
「やはり――最初に私を見つけたのはあなた方でしたか」
どうやら、私達がここに来るのは予言済みだったようだ。
そして、私達の中で最初に見つけたアルスを占ってもらう事にした。
しかし――その結果は、アルス以外には言わなかった。アルスも話そうともしなかった。
そんな時だ、煙の臭いが鼻を突いた。
見下ろすと街が燃えていたのだ。急いで街に戻ってみたが、生存者0。
すべてが燃え尽きてしまったのだ。
セフィロス・ラジエールの叔母がこの大陸の最果ての地にいるらしく、そこを目指す事にした。


はい、お久しぶりです。
結構名前をつけるのに困っていました。
セフィロス・ラジエールのなまえの元ネタはと言うと・・・・・・
セフィロス:生命の樹を意味するセフィロトから
ラジエール:大天使ラジエルが宇宙創成に関わる全ての秘密を記したとされるラジエルの書(セファー・ラジエール)から。
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.163 )
日時: 2015/01/07 10:00
名前: 碧龍 (ID: zVztb8u2)
参照: 続きは丸投げ(ォィ

>>162の続き

九日目(シオウ)
件の少女が脱走し、最初に見つけた人が面会できると忙しない自警団の人が言っていたので、
この機を逃すわけにはいかないという意見で一致し、探すことにした。
殆ど陽が沈んでいたその時、その少女を見つけた。
少女は開口一番に
「やはり――最初に私を見つけたのはあなた方でしたか」
と言った。やはり僕達がここに来るのは予言済みのようだった。
そして、僕達の中で最初に見つけたアルスさんを占ってもらう事にした。
しかし――その結果は、アルスさん以外には言わなかった。アルスさんも話そうともしなかった。
そんな時、煙の臭いが鼻を突いた。
街が燃えていることに真っ先に気がつき、急いで街に戻ってみたが、生存者は0。
焔は街の全てを燃やし尽くしたのだった。
もしやそれすらも予言ーーいや、予期していたのだろうか。もし、そうなのだとしたら(ここで日記のページは破られている)

「何故かこのページのこの部分だけ破れてるのよ。なんでかしら?」
私に訊くな。というか、ここにいる奴らに訊くな。


あけおめことよろ(という題の余談)
お久しぶりですとしか言いようがない。
碧龍ですぜぃ。
セフィロスとか某FFのキャラしか思いつかないw
恐らくまた一ヶ月後にお会いするでしょう
ではでは ノシ
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.164 )
日時: 2015/01/07 16:22
名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: Cl1.ql2f)

>>163
「――破るということは隠したい何かが、それを知れば都合が悪くなる事・・・・・・が書かれたものを第三者の手によって破られたのでは? だとすると、そこだけ破られた理由も頷けるます」
「・・・・・・それは、アンタが知ってる真実に元ずく意見か? リオウ」
「そんな訳はないでしょう。只の当てずっぽうです」
そう答えたリオウにライオスは言葉を返した。
「どうだかな・・・・・・アンタ、何か隠しているように見えるんだよな――この事件に纏わる何かをな」
ライオスは、言ってしまった。
私は、うすうす気付いてはいたが、言うつもりはなかった。リオウが、自ら話すのを待つつもりだった。
「ちょっと、ライオス! リオウから話すのを待つべきでしょっ!」
「じゃあ聞くが、リオウが必ず話すって保障はあんのか?」
「・・・・・・そ、それは――」
「ねえ、だろ?」
「だからって、そんなの・・・・・・」
「――いいんです、サジェルさん。僕は、ライオスさんの言う通り、隠し事をしていました。初めは、あれがなんなのかは、解りませんでした――あの日記の内容を知った、あの日までは――」
「いったい、何を見たんだ?」
「・・・・・・古塔の最上階のある一室に、ある石碑の様なものがありました。そこには、こう書かれてました。“セフィロス・ラジエール三つの龍の魂と共に眠る”と――」
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.165 )
日時: 2015/01/31 11:03
名前: 碧龍 (ID: k5UR9RZ8)
参照: 続きは丸投げ(ォィ

>>164の続き
「そこには、こう書かれてました。“セフィロス・ラジエール三つの龍の魂と共に眠る”と――」
「セフィロス・ラジエール…今の日記に書かれていた"予言少女"の名前と同じだな。」
『でも、"三つの龍の魂"って、何っすかね?』
「それは、日記の続きを聴けば分かると思いますが――そろそろ昼時ですよ?」
その言葉によって、全員が一斉に現実に引き戻されたのは言うまでもない。
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.166 )
日時: 2015/02/02 15:21
名前: 村雨丸 ◆1zOjo1E8j6 (ID: dyDptoi2)

>>165
「・・・・・・いっその事現地に行って調べるというのが得策だと思いますが・・・・・・どうでしょう」
「ん、確かにそうだな・・・・・・まあ、古搭の調査って事で根回ししとけばいいんだな?」
おいそこのギルドナイト
「――確かに私達には情報は少ないけど・・・・・・それってヤバくない?」
一瞬空気が凍った。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
『・・・・・・』
「――ま、まあ、そうでもしないと情報は手に入らないでしょうし・・・・・・」

そして、古搭に赴く事になった。
「・・・・・・ここを左に曲がればたどり着けます」
そう言った瞬間、リオウは抜刀した。
「・・・・・・皆さんは先に行っててください。僕は後から来ます」
(――勝負だ、テオ・テスカトル!)
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレ ( No.167 )
日時: 2015/04/30 22:36
名前: 碧龍 (ID: NlA3Ht4V)
参照: 久しぶり過ぎて話覚えていない可能性大

>>166の続き

抜刀したままで、こちらを見ないリオウの姿を見るに
強大な何かが近くにいることは確かだった。
「恐らく、近くにテオ・テスカトルが居ます。
このまま見つからなければいいのですが…。」
「古龍を一人で相手するつもりかよ。
まあお前のことだから死なねぇとは思うが。」
そこはちゃんと引き留めろよギルドナイト
『何で引き留めないんすか?』
丁度、アルスが私の疑問を代弁してくれたようだ。
「第一に、リオウへの信頼。第二に、一応は古塔の調査だから。
第三に、リオウは引き留めて止まるような輩じゃないから、だな。」
こいつ本当に古塔の調査って事にしたのかよ。
「というわけで、だ。リオウ、テオ狩り参加させろやぁ!」
「どうしてそうなった?!」
「どうしたらそうなるんですか?!」
『どういうわけっすか?!』
ほぼ同時に叫ぶ声が蒼天に響いた。
一拍おいて、リオウが口を開く。
「……どういう風の吹き回しですか?」
「そりゃあ、"古塔の調査に向かう途中に古龍に出くわした"ことにしたい、ってだけだぜ?」
「………あなたも、引き留めて止まるような人ではありませんね。足手まといにはならないで下さいよ。」
「交渉成立だな。」
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.168 )
日時: 2015/05/20 19:26
名前: 狛犬 ◆naAqV94LaU (ID: 1i6nFek/)

>>167
ともあれ戦闘は男共に任せ、私達は古塔の調査をしている。
リオウの様子がどうにもおかしい。ついでに、アルスも。
「何でだろ・・・・・・ボク、ここに来たことがある気がする――」
『偶然ッスね。実を言うと、何となく・・・・・・ご主人は?』
「私は――何か、不思議な気分・・・・・・昔見た夢をもう一度見てる感じ――」
確かに、昔、夢でこんな場所が出てきたっけ。
私に、名前の知らない――少女が優しく話しかけてくれた夢。あの少女の真っ白で、眩しい笑顔は――今でも印象的だった。
気が付けば目の前は行き止まりで、その壁には件の壁画が刻まれていた。
特に意味は無いが、その壁画に右手を翳した。
その瞬間。右手甲に刻まれた紋様が輝き、目の前の壁画が機械音と共に開いた。
「行ってみよ。ジェイド。アルス」
2人は頷き、私達は前に進む。

その頃のリオウとライオスは現れたテオ・テスカトルの討伐の最中だった。
テオの突進をライオスがガードし、その背中を踏み台に、リオウが跳躍。
そして――リオウの二刀流が容赦なくテオを襲う。
「まずはその翼をいただく!」
繰り出された斬撃がその言葉通り、翼をズタズタに切り裂いた。恐らく、もう飛べないだろう。
しかし、その時リオウの二つの武器のうち、疾風流水ノ型が悲鳴をあげ、刀身に皹が入った。
「やるなー、リオウ。つか背中踏むのはヤメロ。マジイテェから。マジで」
それでもテオは怯まず着地直後の無防備な状態のリオウに右前足を振りかざす。
それを無理矢理疾風流水ノ型で受け流し、身体を回転させ業炎爆雷ノ型で反撃する。
しかし――
受け流しの進入角度を誤り、刃は甲殻に阻まれた末に、パキンッと音を立てて砕け散った。

進んだ先に見えたのは明らかに何かによって壊された痕に加え――中央に聳える石碑・・・・・・あるいは墓と見えるそれがあった。
問題はそれに刻まれているものだった。
上の方に刻まれた紋様は私の右手甲のそれと同じだし何より――
『セフィロス・ラジエール。三つの龍の魂と共に眠るて書いてあるッス』
もう少し、よく調べて見ようと右手で触れる。
その時だ。文字通り――出て来たのだ。その墓から。
「やっと・・・・・・あえたね。アルテミス」
そう言ってそれは状況を呑み込めず硬直している私に・・・・・・
“キス”をした。
その時、私の頭の中に幾つもの記憶の激流が襲いかかった。
そして・・・・・・思い出した。
「――セフィ・・・・・・ロス?」
「うん。思い出し・・・・・・ったぁ〜」
台詞の途中でつい殴ってしまった。それも、思い切りよく。
「・・・・・・もうっ! いきなり何するの!?」
「そ れ は こ っ ち の セ リ フ だ  っ!」
更に胸ぐらを掴み、ビンタをかます。
「う〜アルテミスの意地悪・・・・・・ホントは嬉しくて照れてるくせに・・・・・・」
「私にそんな特殊な趣味は無いっ! そして私はディアナだ。アルテミスじゃない――」
『盛り上がっているトコ悪いんッスケド・・・・・・そろそろ本題にはいってくれないッスか?』
「うん・・・・・そうだね。でも――まだ、ダメなの・・・・・・でも――真実に近付くキッカケなら――。リラ、来て」
「リラて・・・・・・ボクの、事――?」
「うん。そうだよ――。訳あって記憶を封印してもらってたの。でも、もうその意味が無いから――」
そういってセフィロスはリラに近づき・・・・・・やはり、キスをした。
「この事はリオウには内緒だよ。ヤキモチ妬いちゃうから・・・・・・それと――ディアナにも・・・・・・」
私の右手を掴み、呪い(まじない)の詞であろう意味不明な詞を言い、ブレスレットをつけた。
「これ・・・・・・きっと必要になるから――」
そう言ってそのブレスレットに憑いた。

(ホントなら人として生きて欲しかったけど・・・・・・運命は動き出してしまった――)
ライラはついさっき読み終わった本を閉じ、その表紙を撫でる。
(竜化の呪い――リオウもいつまで人でいられるか解からない。それに・・・・・・)
リオウは――その力で一度村を無に返した・・・・・・
「私も――選ばなくてはならない。か」

お久しぶりですね碧龍さん。
五月開けたばかりだと言うのに異様に暑いので体調管理に気を使ってください。
ところで、この物語の主人公は誰だと思っていますか?
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレ ( No.169 )
日時: 2015/06/30 23:50
名前: 碧龍 (ID: V5qYCjA9)
参照: 深夜で頭回っていないんで雑談

>>168
>この物語の主人公は誰だと思っていますか?
 本命…ディアナ・ウェスタ
 対抗…エルキュール・ライオス
 穴…ディアナ&ライオス
 大穴…リオウ・エンシェントハーツ(だっけか)
 超大穴…伝令
  一応、設定とかは基本的に頭の中に入ってるつもり。

・念のため、No.167の参照の補足
 「話覚えていない可能性」
=「過去レスと違うことを書いている可能性」
 または「伏線が噛み合っていない可能性」を指す。

今のところの感想
いい感じにぶっ飛んだ方向に進んでますねww
日記がいい感じに伏線ばら撒いてますしおすし。

話の主軸となる古龍の皆さん〔()内は今の状況〕
ヤマツカミ(討伐済み)
クシャ(討伐済み?)
ナズチ(討伐済み?)
テオ(戦闘中)
ナナ(一応出演してはいる)
ミラ3(出そうではある)
ラオ(出るのか?)
キリン(出たか忘れた)
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.170 )
日時: 2015/07/01 18:56
名前: 狛犬 ◆naAqV94LaU (ID: Cl1.ql2f)

>>169
ディアナが主人公でよろしい感じですかね。
伏線についてはどこかしらで帳尻合わせてあるので大丈夫でしょう
クシャはまだ殺ってないハズ・・・・・・

メンテ
Re: 狩人劇場 【リレ ( No.171 )
日時: 2015/07/19 00:04
名前: 碧龍 (ID: ZwkLmKsp)
参照: いつも通り続きは丸投げ

>>168の続き
「…っ!天上天下天地無双刀疾風流水ノ型がっ!」
皹が入ってたとはいえ、こうも容易に砕け散るとは思っていなかった。
一旦テオから離れ、ほぼ柄だけの疾風流水ノ型を投げ捨てた。
「太刀を砕く甲殻か…。防具に使いたいぜ。」
「あまり悠長な事言ってる暇はないですよ、ライオスさん。」
「お前もな。たかが翼を切り裂いた所で怯む相手じゃないのは、お前が一番分かっている筈だぞ。」
黙って鞘から業炎爆雷ノ型を抜き、両手で構える。
一つの太刀だけを扱うのはかなり久しぶりではある。
「行きますよ、ライオスさん。」
「分かってらぁ。」
瞬時、テオの雄叫びが響きわたる。
それが戦闘再開の合図となり、三者はほぼ同時に動き出した。

私たち三人(?)は石碑を後にし、急いで古塔の前に戻った。
リオウとライオスの二人がいるとはいえ、相手はG級レベル以上の古龍。
あの二人でも一筋縄とはいかないのは明白だ。
「死んではいないと思うけど…」
小声で呟きつつ、塔の中を走る。


そういえば、MHXでポッケ村やユクモ村が復活するみたいで、
フィールドもいくつか復活予定らしいです。
ナルガとかアマツとか復活しないかなぁ。
ではでは ノシ
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.172 )
日時: 2015/08/20 16:05
名前: 狛犬 ◆naAqV94LaU (ID: 3QlISV1J)

>>171
「俺が奴さんをひきつける。だから、攻撃に専念しろよ」
「・・・・・・普通は、逆なんですけどね。武器の性質上」
「仕方ねえだろ。オマエの攻撃じゃねえと決定打にならねえし。俺の大剣無属性だからな」
このくらいで作戦会議を終了し、実行に移る。
ライオスは完全にリオウの動きに合わせ、攻撃を繰り出す。
普通にやっていたのでは攻撃が通じず、囮役の前問題で相手にされない。
ならば――リオウの攻撃をなぞる様に攻撃すれば良いだけのことだ。
だがそれは、思うほど簡単ではなく、少し位置がずれてしまえばあの甲殻に弾かれてしまう。
片手剣や双剣でははまだしも、大剣でそのような精密な攻撃を行えるのは世界広しといえど、限られた人数だけだろう。
テオは劣勢を悟ったのか周囲に粉を撒き散らした。
「マズイぞリオウっ、距離を取れ!」
そして――
牙をカチンと鳴らし、テオの周りで爆発が起きた。
炎を自在操る古龍、テオ・テスカトルの御家芸である粉塵爆発だ。
俺とリオウはギリギリのとこで有効射程範囲外に出られ、くらうことは無かった。
しかし・・・・・・その直後の突進を、とっさの判断で大剣でガードした。
その時、ピキッと――何かが欠けるような音がしたが、気にしてる暇はない。
その時だった。リオウが再び俺の背中を踏み台に跳躍し、テオの後ろに回りこんだ。
「テメッ・・・・・・俺を踏み台にしたなっ!」
そう叫んだがリオウは意に返さず、着地した状態から抜刀術の構えに移る。
だがその抜刀術はいつものそれとは違い、鞘から抜いた瞬間、夥しい量の龍属性の雷が文字通り開放され、それがまるでテオ・テスカトルを食い破るように襲う。
流石に――これには耐えられねえだろ・・・・・・
だが・・・・・・テオ・テスカトルはまだ立っていた。あれだけの攻撃をくらいながら、未だに。
だが、それもリオウの一閃により、地に伏した。
「おい、リオウ・・・・・・やったのか?」
「はい。やりました。ですが・・・・・・」
そこまで言ったとこで根元からポッキリと折れたもう一本の刀を見せた。
「この通り、武器の方もお釈迦になりました――誰だ! 姿を見せろ!」
リオウがそう叫ぶと物陰からある人物が現れた。
「流石は、龍殺しを継ぐ者・・・・・・最初からバレてましたか」
そう言った人物は――
「お前は・・・・・・あの時の伝令役!」
「ははっ。覚えてましたか。まあ、良いでしょう。しかし――」
そう言いながらテオの死体へと近づいた。
「・・・・・・ダメじゃないか。こんな中途半端に覚醒させちゃあ――キッチリ殺すかキッチリ覚醒させるかどっちかにしてくれ」
「オイ、お前。何いってるんだ!? もっと解かりやすく――グフウッ」
肩を掴み、問いただそうとしたライオスの腹にパンチを入れて無理矢理黙らせた。
「全く。こっちは取り込み中なんだ。少しは静かにしてくれ・・・・・・殺したくなってしまう。まあ、いい・・・・・・テオ・テスカトルよ。お前の本当の力を目覚めさせてやろう――」
そう言って、伝令はテオに手を翳し、何かを唱える。
「今度はちゃんと仕事してくれよ」
そう言って崖へ飛び降りた。すると、どこから来たのかクシャルダオラが現れてその人物はクシャルダオラに跨った。
その瞬間、テオの周りに炎の嵐が起きた。

その頃、来た道を引き返し、リオウ、ライオスと合流を図っていた私達は道中、爆音を聞いた。
あれは――外の方からだ。
(大丈夫・・・・・・だよ、ね?)
私の中で、ある嫌な予感がした――

そのディアナの嫌な予感が的中していた。
炎に包まれたテオが立ち上がり、やがて大きな爆発と共にその姿を現す。
ズタズタに引き裂かれた翼は一回り大きくなり、翼膜はより赤みを増し、甲殻は赤熱し、その隙間の随所からは度々炎が噴き出していた。
それに対して僕達は、ライオスさんはこれの前の状態ですらマトモにダメージを与えられなかった。何より、唯一決定打となっていた僕の武器は二つとも砕け散った――
どう見積もったとこで焼死体になる以外無い。
いや、何か、方法がある筈だ・・・・・・
そう思い、僕は意識を集中させる。
僕の中に眠る、力を呼び覚ます為に・・・・・・
『・・・・・・やっと、俺を呼ぶ気になったか』
「その前に、一つ聞かせてください」
『――言って見ろ』
「お前は・・・・・・何者だ。おかつて、力と自らを称した。ならば――その力とは何なのだ」
『龍帝――人の身でありながら龍に最も近い存在。その写し身だ』
そして、意識が現実へと戻る。
捨てた疾風流水ノ型の柄を拾い上げ、折れた業炎爆雷ノ型へと合わせる。
その瞬間、合わせた刀が紅い雷を纏い、二つの折れた刀が一つになりながら紅い雷の刃を形成していく。
そして――紅い雷が一つ僕に落ちる。

俺は、その目で確かに見た。
リオウに紅い雷が落ち、その姿を変えるところを。
リオウはその雷を全身で浴び、漆色のその髪は、まるで脱皮をしたかの様に、純白のそれに変わり、首程しかなかった髪が、腰の辺りまで一気に伸びた。
琥珀の眼は、先程の雷と同じ、真紅色のそれだった。
その姿は、古き伝承に伝わる祖たる龍のそれに映った。
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.173 )
日時: 2015/09/14 16:12
名前: 狛犬 ◆naAqV94LaU (ID: 5uvvcauE)

>>172
(もう少しで合流できるけど・・・・・・向こうは大丈夫かな。リオウがいるから大丈夫だとは思うけど――)
そんな事を考えながら走っていたときだった。雷鳴が轟き、それに呼応するかのように腕輪が震えだした。
『さっきのは・・・・・・もしかして!』
「いったい何がどうなってんの!?」『何が起きてんッスか!?』
『多分――龍帝の力が解放されたんだと思う。私達も、急ぎましょう』
「・・・・・・うん。解かった」
未だ眠ったままのリラが気がかりだったが、今は合流が先決だろう。

碧龍さ〜ん。サボッてないで早くお願いします。
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.174 )
日時: 2015/11/23 12:40
名前: 狛犬 ◆naAqV94LaU (ID: 2G5vs2y2)

>>173
その戦いは圧倒的だった。
刀状に展開された紅い雷は龍属性そのもので、繰り出される一刃一刃が、確実にテオ・テスカトルだったモンスターの甲殻をバターのように切り裂く。
「これで・・・・・・終わりだ!」
テオ・テスカトルに向かって刀を突き刺す。
すると、刀に集められた龍属性のエネルギーが一気に解放され、テオ・テスカトルを包み込む。
圧倒的な質量の龍属性のエネルギーがテオ・テスカトルに叩きつけられ、絶命した。
ディアナ達が戻って来たのは、その直後の事だった。

「・・・・・・つまり、リオウが変身して気違いじみたテオ・テスカトルをものの見事に秒殺した――と」
にわかには信じられない話だ。
だが、聞くところによるとリオウは、過去何度も似たような無茶をやった事があるらしい。
ラオシャンロンを真っ二つに切ったとか、古龍の討伐時間が分単位だとか、リオレウスの火球を切り裂いたとか――他にもかなり気違いな噂(どれも目撃情報どころか、ギルド公認だとか・・・・・・)を聞いた。
うん。なら、今回もその一つだろう。そう言うことにしておこう。
その最大の功労者であるリオウは――っと、流石に疲れたらしく、岩の上で仮眠を取っていた。
そのすぐ横に、リラを寝かせておいた。いくら軽いといっても、ずっとおぶっていると、流石に疲れる。
「で、そっちはどうだったんだ?」
「ん、ああ・・・・・・遺跡は存在した。その上で――なんだけど・・・・・・」
ここで私は口をつぐんだ。
「ん? 何だぁ? 何かあったのか?」
「いや――何でもない」
ライオスの問いに、短く答えた。
本当は、話しておきたい事があるが――確証がない。
職業病なのか、元々の性格なのか、確証のない事はどうも公言に出来ない。
「とりあえずそこ二人を起こして帰りましょ。ライラに報告しなくちゃいけないし」
リラは相変わらず眠り姫だったので、リオウに背負わせた。

ギルドの気球は貸しきり状態だった。
普通はありえないことだが、どうせライオスが手を回したのだろう。
・・・・・・ホント、こういうのは早い。
気球に運ばれている・・・・・・操縦しているのは私なのだが――そのなかでリラが目を覚ました。
「あれ・・・・・・? そこにいるの、お兄・・・・・・ちゃん?」
リラが――リオウの方を見て、そう告げた。

碧龍さ〜ん。サボッて(ry
メンテ
Re: 狩人劇場 【リレー小説を書いています】 ( No.175 )
日時: 2016/12/27 16:00
名前: 狛犬 ◆naAqV94LaU (ID: qXutSvZD)

>>174
気球での移動を終え、私たちはライラの家に向かった。
古塔一件では余りにも数多くのことが起きた。私たちはそれらを整理するということで、満場一致となったが、あまりの強行軍で疲れ果て、会議はライラの家に着いた、翌日の昼となった。
「——状況を確認するが、まず・・・・・・俺が伝令に殴られた。その後、俺が知らない間に何が起きたんだ?」
ライオスが珍しく頭を抱えている。って、そこのことについては私も気になる。何故、伝令がライオスを殴り、気絶させる必要があるのか。
「僕はテオテスカトルを討伐しました」
真っ先に口を開いたのはリオウだ。それに対し、ライオスが不可解な顔をした。
「いや、それは俺たちで討伐した奴だろう? 俺が聞きたいのは、伝令に殴られて気絶した後のことだ」
「だから・・・・・・よみがえったんですよ。テオ・テスカトルが。キッチリ討伐しましたけど」
「・・・・・・え? よみがえ・・・・・・・って、どういうことだ!?」理解しがたい事象に遭遇し、ライオスが喚く。正直私も、いろいろ理解が追い付いていない。
だが――極稀に、討伐したモンスターがより強い力を持ってよみがえるという事象は確認されている。
そして、その事象を引き起こすモンスターは、皆一様にして古龍、若しくはそれに相当するだけの力をもつもののみに観測される。
[生存本能が身体機能のリミッターを外し、脅威対象を殲滅する]
というのが通説だが、学者というのは真実が出るまで疑う生き物。諸説紛々としてる。まあ、これに限ったことではないが。
結局、私たちはモンスターについて、ほとんど知らないということだ。
「――ねえ、そんなことよりさぁ〜リオウと話したがってる子がいるし、それよりも重要なことがあるんじゃない?」
ライラがそう取り仕切り、ライオスの疑問点は反故にされた。
それと同時にリラがやっと起きたのか、上の階から降りてきた。

お久しぶりです。
碧龍さん・・・早く来てください・・・
メンテ
Re: 狩人劇場 ( No.176 )
日時: 2017/03/22 11:34
名前: 碧龍 (ID: ci32Sstn)
参照: MHXX買えなかったのでMHP2G再開しますた。

>>175の続き

「もっと重要な事、か…。」
階段を降りるリラを横目に、リオウが呟く。
「そうだな。テオの"蘇生"なんかよりも、リオウの"変身"の方がよっぽど不可解だしな。」
そんなリオウを見ながら、ライオスも呟く。
ライオスが言い終わるとほぼ同時に
リオウは顔を伏せ、押し黙ってしまった。
テオの"蘇生"は言わずもがなだが、リオウの奇妙な"変身"も
この一連の古龍騒動に関係が有るのかもしれない。
ただ…私としては、その二つと同じぐらい、
「やっぱり……お兄ちゃん、だよね?」
リラがリオウの義妹(義弟?)なのかが気になる。
しかし、肝心のリオウはというと…口を噤み、俯いたままだった。
それでもリラは、彼の前に立ち止まったまま動こうとしない。
数秒の沈黙。
それを破ったのは、彼と彼女の義姉、ライラだった。

雑談
お久しぶしぃ、いやぁ〜お久しぶしい。
参照の通り、P2G再開したのですが、未だにG★2という有り様でした…orz
Xでブシドーやってたせいか、避けるのも下手になってて
進むのがかなり遅く、いつになったらウカムに逢えるのか…。
……と言っても、もう誰も居ないんじゃなかろうか…。

まぁageますがね。
メンテ


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